特許庁の手続に関する「書面提出から電子化までの流れ」が公表されています(2024)

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

特許庁から、特許庁の手続に関する「書面提出から電子化までの流れ」が公表されていますので、今回はこれについて書きます。

書面提出から電子化までの流れ トップ画像
引用:特許庁HP

「書面提出から電子化までの流れ」はこちら

特許事務所に依頼すると、ほとんどの書類は電子データとして特許庁に提出されます。

しかし、インターネット出願ソフトをインストールしていない企業では、書面で出願していることも多いと思われます。

そこで、特許庁は、この「書面提出から電子化までの流れ」を公表し、一般的な問い合わせを少なくするためにも情報提供しているのではないかと思います。

さて、このWebページでは、特許庁が受理した後、登録情報処理機関に委託して電子化作業を行っていることが記載されています。

その電子化の際に、登録情報処理機関(2024年10月時点では、一般財団法人工業所有権電子情報化センター)から出願人等の手続者に対し、電子化に係る費用の「電子化手数料払込用紙」が送付されるのですが、この用紙を発送するのに次の表に掲げる時間がかかるとしています。

書類名発送日
商標登録願受付日から6営業日後
特許願、実用新案登録願、意匠登録願、その他中間書類受付日から10営業日後
商標権存続期間更新登録申請書受付日から7営業日後

そして、登録情報処理機関で電子化が実施された後、特許庁のデータベースにその電子データが格納されることになります。

このような処理が行われるおとを知らず、いきなり登録情報処理機関から上述した払込用紙が送付されてきて驚いた方も多いかもしれませんね。

さて、このWebページには、紙の書類を提出した際の取扱いについて具体的に記載されていますので、紙の書類を提出した場合について疑問が生じた場合には、このWebページにアクセスすることをお勧めいたします。

なお、このWebページには、次の質問に対する回答(外部サイトへのリンク)も掲載されています。

  • 銀行・郵便局での振込以外の方法で電子化手数料を支払うことはできますか
  • 誤った金額を支払ってしまいました
  • 電子化手数料の支払い期限はいつまでですか
  • 電子化手数料の支払い期限を過ぎてしまいました
  • 専用の払込用紙が届きません
  • 専用の払込用紙を使わずに電子化手数料の支払いをしてしまいました
  • 専用の払込用紙を使わず、ネットバンキング振込等を利用して電子化手数料の支払いを行いたい
  • 特許庁から「手続補正指令書(補充指令書)」が届きました

是非活用してください!

弊所では、インターネット出願ソフトを使った手続を行っております。
各種手続を委託されたい場合には、弊所に是非ご相談ください。

今日は以上です。

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