「スーパー早期審査についてのQ&A」が公表されています(2023)

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

特許庁から、「スーパー早期審査についてのQ&A」が公表されていますので、今回はそれについて書きます。

スーパー早期審査についてのQ&A トップ画像
引用:特許庁HP

「スーパー早期審査についてのQ&A」はこちら

さて、このWebページですが、次のような目次となっています。

  1. 要件について
    1. スーパー早期審査の対象となる出願はどのようなものですか。
    2. 審査着手後の出願は、スーパー早期審査の対象となりますか。
    3. 「審査着手前の出願」とはどのような意味ですか。
    4. 「実施関連出願」かつ「外国関連出願」であること、またはベンチャー企業による出願であって、「実施関連出願」であることを要件としたのはなぜですか。
    5. 原出願が「実施関連出願」でありかつ「外国関連出願」である案件の分割出願は、スーパー早期審査の対象となりますか。
    6. 国内出願を優先権主張の基礎とし、日本国が指定国に含まれたまま日本国特許庁へ国際出願を行いました。この場合、優先権主張の基礎となっている国内出願はスーパー早期審査の対象となりますか。
    7. 分割出願についてスーパー早期審査の申請を行う予定ですが、分割の実体的要件を満たすこと等の説明は未だ行っていません。スーパー早期審査の対象となりますか。
    8. 通常の早期審査として選定された案件について、スーパー早期審査の申請を行った場合、スーパー早期審査の対象となりますか。
    9. 通常の早期審査の申請をして選定されなかった案件について、スーパー早期審査の申請を行った場合、スーパー早期審査の対象となりますか。
  2. 手続上の留意点について
    1. 日本国特許庁以外の特許庁、政府間機関に行った出願を優先権の基礎とした国内出願を行いました。優先権証明書の提出と同時に審査請求、スーパー早期審査の申請を行った場合、スーパー早期審査の対象となりますか。
    2. 特許庁からの通知等の発送書類を郵便(書面)で受け取っていますが、スーパー早期審査の申請を行うことができますか。
    3. スーパー早期審査の申請前に提出した「出願審査請求書」に方式不備があり未だに不備が解消していません。このような出願は、スーパー早期審査の対象となりますか。
    4. スーパー早期審査の申請と同時に提出した「出願審査請求書」に方式不備があった場合は、スーパー早期審査の対象となりますか。
    5. 出願審査請求前にスーパー早期審査の申請を行うことはできますか。
    6. 通常の国内出願において、出願と出願審査請求とスーパー早期審査の申請とを同日に行う場合に特に注意することはありますか。
    7. 拒絶理由通知に対する応答期間の延長請求は認められますか。
    8. スーパー早期審査の申請後から審査着手されるまでの間に手続補正書を提出することは可能ですか。
    9. スーパー早期審査の申請後に新たな代理人を選任する必要が生じた場合に、どのような点に注意すればよいでしょうか。
    10. 国内出願を優先権主張の基礎として国際出願を行ったところ、未だ出願番号の通知がありません。国内出願についてスーパー早期審査の申請を行いたいのですが、「事情」の欄にはどのように記載すればよいのでしょうか。
    11. 中小企業であれば、通常の早期審査と同様に、先行技術文献の調査及び対比説明の記載を省略することができますか。
    12. ベンチャー企業対応スーパー早期審査の場合、先行技術文献の調査及び対比説明の記載を省略することができますか。
    13. スーパー早期審査の対象外となった場合、出願人に対してどのような連絡がありますか。
    14. スーパー早期審査を希望する旨を記載した「早期審査に関する事情説明書」に補正案を記載することにより、当該補正案に基づいて先行技術の開示及び対比説明を行うことができますか。
    15. スーパー早期審査の申請を行う場合に、審査官との面接を希望することは可能ですか。
  3. その他
    1. スーパー早期審査を申請するには別途手数料が必要となりますか。
    2. スーパー早期審査の申請を行った案件について、事情が変わり、スーパー早期審査の対象外として欲しい場合には、何か方法がありますか。
    3. 通常の早期審査の対象案件は特許掲載公報にその旨の表示がありますが、スーパー早期審査の対象案件の場合にはどのような表示がなされるのですか。
    4. スーパー早期審査対象案件については、早期に出願公開されないのですか。
    5. スーパー早期審査の対象案件は、拒絶査定後の拒絶査定不服審判の審理も早期に行ってもらえるのですか。
    6. スーパー早期審査として選定された場合、申請から一次審査結果の通知まではどの程度の期間がかかりますか。
    7. スーパー早期審査として選定された場合でも一次審査結果の通知が遅れる場合はありますか?

この目次から分かるように、スーパー早期審査を請求する際に知りたくなる情報が掲載されています。

また、この他に次の情報も掲載されています。

  • 一次審査までの待ち期間:スーパー早期審査の申請から原則2か月以内
  • 二次審査以降の待ち期間:応答日から1か月以内

このWebページは、スーパー早期審査の疑問に関する情報が最も集まっているところだと思います。

スーパー早期審査で分からないことがあった場合には、まずはこのWebページを確認することをお勧めいたします。

弊所では、スーパー早期審査を活用した特許出願に関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。

今日は以上です。

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