「スタートアップとの事業連携及びスタートアップへの出資に関する指針」ガイドブックが公表されています!

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

このブログで、先日「スタートアップとの事業連携及びスタートアップへの出資に関する指針」をご紹介しましたが、そのガイドブックも公表されていますので、今回はこれについて書きます。

引用:スタートアップとの事業連携及びスタートアップへの出資に関する指針 ガイドブック

スタートアップとの事業連携及びスタートアップへの出資に関する指針 ガイドブックはこちら

このガイドブックは、「スタートアップとの事業連携及びスタートアップへの出資に関する指針」について、イラスト等を使って、視覚的により分かり易く説明した資料になります。

ちなみに、指針のポイントはこのガイドブックで理解することができると思いますが、各ポイントの詳細ついては、「スタートアップとの事業連携及びスタートアップへの出資に関する指針」に戻って確認した方が良いと思います。

さて、このガイドブックの内容ですが、次のような目次となっています。

  1. NDA(秘密保持契約)
    1. 営業秘密の開示
    2. 片務的なNDA等の締結
    3. NDA違反
  2. PoC(技術検証)契約
    1. 無償作業等
  3. 共同研究契約
    1. 知的財産権の一方的帰属
    2. 名ばかりの共同研究
    3. 成果物利用の制限
  4. ライセンス契約
    1. ライセンスの無償提供
    2. 特許出願の制限
    3. 販売先の制限
  5. その他に係る問題
    1. 顧客情報の提供
    2. 報酬の減額・支払遅延
    3. 損害賠償責任の一方的負担
    4. 取引先の制限
    5. 最恵待遇条件
  6. 出資契約
    1. 営業秘密の開示
    2. NDA違反
    3. 無償作業
    4. 出資者が第三者に委託した業務の費用負担
    5. 不要な商品・役務の購入
    6. 株式の買取請求権
    7. 研究開発活動の制限
    8. 取引先の制限
    9. 最恵待遇条件

このように、ほぼ「スタートアップとの事業連携及びスタートアップへの出資に関する指針」と同様の構成となっています。

ただし、各項目は非常に分かり易く説明されており、例えば、知的財産権の一方的帰属については、次のようにポイントが分かるように、1ページにまとめられています。

知的財産権の一方的帰属
引用:スタートアップとの事業連携及びスタートアップへの出資に関する指針 ガイドブック

このようにコンパクトに説明されており、各項目の内容が視覚的にも理解しやすくなっています。

まずこのガイドブックで概要を理解し、詳細については、「スタートアップとの事業連携及びスタートアップへの出資に関する指針」を読むことで、より理解しやすくなるのではないかと思います。

是非、このガイドブックも活用してください!

弊所では、秘密保持契約、情報開示契約、共同研究契約、ライセンス契約等の知的財産に関する契約のご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。

今日は以上です。

この記事を書いた人

branche-ip