こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
2022年6月22日に、特許庁から「画像・建築物・内装の意匠 調査方法マニュアル」の改訂版が公表されたので、今回はそれについて書きます。
「画像・建築物・内装の意匠 調査方法マニュアル」改訂版はこちら
「画像・建築物・内装の意匠 調査方法マニュアル」は、2021年3月11日に公表されたのですが、今回の改訂版では「画像意匠のDタームの活用方法」が追加されました。
さて、この改訂版のマニュアルの目次は、次のようになっています。
- 目的別に探す
- 基本的な操作
- J-PlatPatとは?
- 意匠検索方法
- 「画像」検索方法
- 「画像」とは?
- 「画像」の検索方法(1回目)
- 「画像」の検索方法(2回目)
- ポイント
- 「建築物」検索方法
- 「建築物」とは?
- 「建築物」に関連する物品は?
- 「建築物」の検索方法
- ポイント
- 「内装」検索方法
- 「内装」とは?
- 「内装」の検索方法
- ポイント
- 権利の存続状況・参考文献情報
- 他人の権利を抵触する場合とは?
- 権利の存続状況の確認
- 参考文献情報の確認
- 関連する意匠の分類
- 日本意匠分類
- 意匠分類定義カード
- 意匠分類定義カードの確認
- 検索対象を絞り込む
- 基本事項
- ポイント
- 意匠分類定義カード
- 件数を絞り込む
- 「画像」編
- 「画像」の検索対象を絞り込む
- ポイント
- 画像検索の方法(Graphic Image Park)
- (参考)モードの概要
- 「建築物」編
- 「建築物」を絞り込む
- 基本事項
- その他情報
- 先行意匠調査について
- 登録査定時に併せて送付される通知書
- 公知資料と外国公報の検索
- 令和元年意匠法改正特設サイト
- 建築・内装デザイナー向け情報
- お問い合わせ一覧
この目次を見れば分かるように、このマニュアルを読めば、意匠(特に「画像・建築物・内装の意匠)の調査方法を理解することができます。
意匠調査は、意匠登録出願数が少ないこともあり、書籍等もほとんどないという状況です。
実際に学ぶ機会としては、特許事務所で実務を行うか、独立行政法人工業所有権情報・研修館が毎年開催している「意匠調査研修(旧検索エキスパート研修[意匠])」しかありませんでした。
このマニュアルを読んだだけで、意匠調査をきちんと行えるということにはならないかもしれませんが、意匠調査の取っ掛かりにはなると思います。
このマニュアルを読めば、一般的な意匠に関する意匠調査もできるようになりますよ。
意匠権は、模倣品対策に非常に有効な知的財産権です。特に輸入差止に役立ちます。
「画像・建築物・内装の意匠 調査方法マニュアル」を活用して、意匠権の取得に役立ててください。
弊所では、意匠調査や輸入差止を含めて、意匠権に関するご相談を承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。