こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
2022年3月に、「みんなの意匠権十人十色のつかいかた」が特許庁から公表されましたので、今回はそれについて書きます。
「みんなの意匠権十人十色のつかいかた」はこちら
この資料は、意匠制度をほとんど知らない人や、意匠制度をより効果的に活用したい人等に向けて、意匠制度の基本やメリット、ビジネスに合わせた活用方法、出願手続の基本等を分かり易くまとめたものとなっています。
さて、この資料の内容ですが、次のような目次となっています。
- 産業財産権とは
- 意匠とは
- 意匠権の6つのメリット
- 模倣品を発見しやすい
- 他者へのけん制や模倣品排除に効果的
- 特許性の有無にかかわらず権利化できる
- ブランド形成に役立てることができる
- 手続が簡便なため出願しやすい
- 費用と時間を抑えて権利化できる
- コラム1 どんな人がどんなデザインを意匠登録出願している
- パート2 意匠権 十人十色のつかいかた
- デザイン賞に応募するAさん「主力製品を確実に保護!」
- 模倣品対策コストを抑えたいBさん「権利取得で他者をけん制!」
- サービス業を営むCさん「ブランド形成をサポート!」
- 経営者のDさん「従業員の士気向上!」
- 部品メーカーのEさん「取引先のビジネスをも守る!」
- BtoB企業のFさん「技術保護を補完!」
- クラウドファンディング活用中のGさん「公開後に特別な手続で権利!」
- ベンチャー企業のHさん「投資家からの信頼獲得!」
- 個人事業主のIさん「コストを抑えて権利化!」
- 研究機関のJさん「研究費回収・権利関係を整理!」
- コラム2 「意匠登録証」ってどんなもの
- パート3 出願に必要な手続のきほん
- コラム3 「拒絶理由通知」が届いたらおしまい?
- パート4 参考情報
- 各種ガイドライン・役立つ資料・支援ツールと窓口
- 各地域での支援
詳細は、この資料をご覧になっていただければと思いいますが、例えば、パート2の「取引先のビジネスをも守る!」では、次のような4コマのイラストが記載れており、「自社製品が、取引先の製品を構成する部品である場合、自社製品を意匠権で保護しておくことで、取引先からの信頼を獲得できる場合があります。」と記載されています。
意匠権は、単にデザインを保護するだけではなく、様々な方法でビジネスに役立てることができる権利です。
この資料をご覧になることで、意匠権の様々な活用方法を知ることができると思います。
ぜひ活用してください!
弊所では、意匠登録出願だけでなく、意匠権の活用方法に関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。