特集「品種開発III」
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
令和3年10月20日に、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)から、「品種開発III」を特集した農研機構技報 第10号が刊行されたので、今回はそれについて書きます。
「農研機構技報 第10号」はこちら
さて、この「農研機構技報 第10号」ですが、次のような目次となっています。
- 特集「品種開発Ⅲ」
特集によせて- 黄肉の極早生モモ新品種「ひめこなつ」
- 渋皮が簡単にむけるニホングリ新品種「ぽろすけ」
- 高糖度で、ドリップの少ないカットフルーツ向けのカンキツ新品種「あすき」
- 大玉で良食味の黄色リンゴ品種「もりのかがやき」
- 大果で酸味がまろやか、かいよう病に強いレモン新品種「璃の香(りのか)」
- 甘くて栽培が簡単なニホンナシ新品種「甘太(かんた)」
- 大粒で赤い果皮色の食味が優れるブドウ品種「クイーンニーナ」
- 果皮と果肉が赤いウメ品種「露茜(つゆあかね)」
- 温故知新
この目次から分かるように、今回の特集は「果樹」の品種についてその開発経緯が解説されています。
例えば、「甘太」については、次のような系統図が掲載されています。
この図を見ると、一つの優良な品種を育成するには、ものすごい時間と費用がかかっていることが分かると思います。
(特に、果樹等は、1品種を結実するまで成長させる必要があることから、膨大な時間がかかっていると思われます。)
この他にも様々な品種の育成経緯が解説されており、面白いと思います。是非ご覧ください!
ちなみに、この「品種開発III」で紹介されている8種類の果実は、まだ手に入り難いですが、既に販売されているそうです。
機会があったら食べてみないですね!
弊所では、植物品種に関する知的財産のご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。