「ノーベル賞と特許について」が公表されています
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
2021年10月19日に、特許庁から「ノーベル賞と特許について」というプレスリリースが公表されましたので、今回はそれについて書きます。
プレスリリース「ノーベル賞と特許について」はこちら
ノーベル賞を受賞する程の科学的発見等である場合には、それを利用する発明が成されることがよくあります。
ただ、大学教授等である場合には、以前は論文発表のみを行うことが多く、ノーベル賞を受賞することになった科学的発見等に関連する特許は少ないと思われます。
ノーベル賞受賞者のうち、特許庁の方で特許出願が確認できた、次の方の特許が紹介されています。
- 2021年
- デビッド・ジュリアス(医学・生理学賞「温度と接触の受容体の発見」)
- アーデム・パタプティアン(化学賞「不斉有機触媒の開発」)
- ベンヤミン・リスト(化学賞「不斉有機触媒の開発」)
- 2020年
- ポール・R・ミルグロム(経済学賞受賞「オークション理論の改善、新しいオークション形式の発明」)
- 2013年
- ロバート・J・シラー(経済学賞受賞「資産価格の実証分析」)
個人的には、自然科学の分野ではなく、経済学の分野で、特許が取得されているということに驚きました!
やはり経済を研究している方だからでしょうか(笑)
このように、思わぬ発見があるかもしれません。
最近は、国内外を問わず、大学教授であっても特許権を取得し、産業に貢献することが望まれています。
今後は、個人的には、ノーベル賞の受賞と、その科学的発見等を利用した特許との関係がより深くなるのではないかと思います。
弊所では、大学等の研究機関からの特許等に関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。