様々な用途に向くお米の品種シリーズ
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
以前のブログで、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(NARO)が開発した品種のうち、業務用・加工用に適した品種をまとめた「業務用・加工用に向くお米の品種」というパンフレットをご紹介しましたが、2020年4月1日にNAROから「様々な用途に向くお米の品種シリーズ」が公表されましたので、今回はそれをご紹介します。
「様々な用途に向くお米の品種シリーズ」はこちら
この資料には、農林水産省委託プロジェクト研究「低コストで質の良い加工・業務用農作物の安定供給技術の開発」、「国産農産物の革新的低コスト実現プロジェクト」、「広域・大規模生産に対応する業務・加工用作物品種の開発」、「業務用米等の生産コスト低減に向けた超多収系統の開発」等で開発されたお米の品種が紹介されています。
具体的には、次の品種が、その品種の特徴と共に紹介されています。
- 多収で良食味の外食・中食にも向く品種
- ゆきさやか
- 雪ごぜん
- ちほみのり
- ゆみあずさ
- つきあかり
- しふくのみのり
- にじのきらめき
- ほしじるし
- あきだわら
- あきあかね
- 恋初めし(こいぞめし)
- 恋の予感
- さとのつき
- 秋はるか
- たちはるか
- 多収で加工米飯に向く品種
- やまだわら
- とよめき
- 米粉用に適する品種(米粉パン用)
- ほしのこ
- ゆめふわり
- こなだもん
- 笑みたわわ
- ミズホチカラ
- 米粉用に適する品種(米粉めん用)
- 北瑞穂(きたみずほ)
- あみちゃんまい
- 越のかおり
- 亜細亜のかおり(あじあのかおり)
- ふくのこ
- 多収のもち品種
- ときめきもち
- ゆきみのり
- ふわりもち
- やたのもち
- 様々な料理に適する品種
- 華麗舞
- 和みリゾット(なごみリゾット)
- 笑みの絆(えみのきずな)
これらを見ると、多くのものが、パンフレット「業務用・加工用に向くお米の品種」に掲載されているものと重複していますが、「亜細亜のかおり」等のように、新しく収録されたものもあります。
最近育種された品種でしょうか?
他のものと比較して、どのような味がするのか、一度食べてみたいですね!
さて、これらの品種は、品種登録されていると思われますので、先日ご紹介した改正種苗法が気になる方も多いかもしれません。
(自家増殖が制限されることになるので。)
しかし、公的研究機関で開発された品種であれば、高額なライセンス料にはならないと思います。
日本の研究機関の素晴らしい研究成果であるお米の新品種を活用してみませんか?
まずは、このパンフレットをダウンロードし、気になった品種がありましたら、是非入手してみてください!
なお、これらの品種を入手する際に、利用許諾契約や原種苗提供契約の締結を求められることもあります。
弊所では、これらの契約のサポートも行っております。
これらの契約に関して何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。