NITEが微生物株の無償提供を行っています
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が、新型コロナウイルス感染拡大の社会的な影響を考慮して、「医薬品や衛生用品又は食品等の安定的な製造及び流通のため、必要な品質管理等を目的とする場合や、新型コロナウイルス対策のために必要な場合」の微生物株の利用について、NBRC 株を無償で提供しています。
「新型コロナウイルス対策支援」に関するプレスリリースはこちら
NITEは、通常は次のような料金で、微生物株を有償譲渡しているのですが、今回のコロナ禍に対して、期間限定で無償譲渡を始めました。
標品形態 | 分譲手数料(1本あたり) | オプション依頼 | ||||
一般価格 | アカデミック 価格 | 中学校及び高等 学校教材価格 | 復元培養 手数料 (円/1本) |
|||
NBRCカタログの表示 | 10本未満/件 | 10本以上/件 | ||||
L-乾燥標品 | Glass ampoule (L-dried) | 7,800円 | 7,020円 | 3,900円 | 1,000円 | 20,200円 |
凍結融解品 | Micro tube (Frozen-thawed) | 6,800円 | 6,120円 | 3,400円 | ||
培養品 | Vial, test tube or plate (Active) | 13,600円 | 12,240円 | 6,800円 |
ただし、譲渡対価(一依頼者あたり合計10 本まで)が無償になるのは、「医薬品や衛生用品又は食品等の安定的な製造及び流通のため、必要な品質管理等を目的として使用する場合、又は、新型コロナウイルス対策のために使用する場合」に限定されていますので、ご注意ください。
また、この無償提供期間は、現時点(令和2年6月11日)において、令和2年4月8日から令和2年7月8日までの間に依頼したものに限定されています。
ただし、この期間が延長される可能性もあるようです。
この無償提供制度は、提供された微生物株の使用目的や、提供期間が限定されていますが、コロナ禍のような非常事態下においては非常にありがたいと思います。
コロナ禍を克服するために、新たな微生物株が必要な場合には、この制度を是非活用してください。
私が産総研に勤務していた時に、”産総研のような公的研究機関は敷居が高い”という言葉をよく聞きました。
NITEも同様に敷居が高い機関だと思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
きっと丁寧に対応してくれると思います。
コロナ禍のようなピンチをチャンスに変えてみませんか?
弊所では、産総研やNITE等のような公的研究機関との契約に関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。