「海外ビジネスハンドブック」が公表されました
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
2019年12月17日に、東京商工会議所から「海外ビジネスハンドブック」が公表されましたので、今回はそれについて書きます。
「海外ビジネスハンドブック」はこちら
このハンドブックは、次のの3つの観点から、海外ビジネスを始めようとする初心者の方に役立つ冊子として作成されています。
- 輸出などの海外ビジネスに取り組むにあたり、最低限必要な知識を習得する。
- 海外販路開拓の基本的な手順を示し、自身が次に何をすべきか判断する。
- 商談のベースとなる見積書を作れるよう、見積書作成の考え方を知る。
これから海外ビジネスを始めようとする方にとって、必要最低限の知識を提供すること目的としているようで、このハンドブックは次のような目次となっています。
- 第1章 導入編
- 海外展開~はじめの一歩
- 潜在顧客へのアプローチ
- 成功に結び付ける展示会
- 代理店へのアプローチ
- さらなる展開とリスク管理
- 第2章 基礎編
- 見積書(Offer Sheet )の作り方
- 取引できるかリスク調査・分析する
- すべての条件を加味し、価格を決める
- 基本的な貿易の流れを知り、取引条件を決める
- 第3章 資料編
- 電話営業での会話文例(英語版)
- 展示会出展計画シート/インコタームズ/船積書類
- 海外展開の成功を支援する機関
この目次を見れば分かると思いますが、見積書の書き方、リスク調査、基本的な貿易の流れ、電話営業での会話文例等、このハンドブックを読めば、海外ビジネスを行う上でどのような知識が必要かが分かるようになっています。
これから新規に海外ビジネスを行おうと考えている人は、まずこのガイドブックを読んでみてください!
そして、海外ビジネスの全体像を把握し、どのような知識が必要なのか理解することが大切なのではないでしょうか?
ちなみに、海外ビジネスを行う際には、知的財産が重要な役割を果たします。
業種によっては、特許、実用新案や意匠が必須になることもありますが、商標はすべての業種に必須の知的財産になります。
この海外ビジネスハンドブックでも9ページの「基本的な契約条件」という項目の中で、「自社商材のコピー防止のため、展開国における商標等の知的財産権の確保も行いましょう。」と記載されています。
日本国内のビジネスでさえも、模倣品が問題となっていますが、海外では模倣品対策が非常に重要です。
海外ビジネスを行うことを決めた段階(少なくとも海外の展示会等に出店する前まで)には、進出しようとしている国へ商標登録出願をしておくことをお勧めいたします。
弊所では、アジアをはじめとする外国での商標権取得のサポートやそれに伴う海外ビジネスのアドバイスも行っております。
海外ビジネスに関して何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。