品種保護Gメンの仕事をご存知ですか?
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
以前のブログで、品種保護Gメンについてご紹介しましたが、品種保護Gメンの具体的な仕事を知らない人も多いのではないでしょうか?
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構:NARO)から品種保護Gメンの仕事の概要をまとめたパンフレットが公表されていますので、今回はこれについて書きます。
品種保護対策業務概要パンフレットはこちら
さて、このパンフレットの内容ですが、次のような品種保護Gメンの仕事(業務)がその概要と共に費用(2019年9月時点)についても記載されています。
- 育成者権の保護・活用に関する相談への助言
- 育成者権侵害状況記録の作成
記録書作成手数料11,880円(旅費は別途) - 証拠品保管のための種苗等の寄託
寄託手数料5,508円(1年間、苗の場合)
種苗の生産手数料12,852円 - 育成者権を侵害しているか否かの判断を支援するための品種類似性試験の実施
特性比較:手数料22,680円
比較栽培:手数料129,600円~
DNA分析:手数料34,344円 - 品種の保護・活用に関する情報の提供
各業務の概要については、このパンフレットを見てもらえば分かると思いますが、各業務の手数料(費用)が非常に安いことが分かると思います。
(民間企業では考えられない金額になっているのではないでしょうか?)
育成者権の権利主張は多くの困難を伴いますが、まずは品種保護Gメンの協力を経て、証拠固めを行ってみては如何でしょうか?
弊所では、品種登録だけでなく、品種保護Gメンの協力を含めた育成者権に関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。