産業財産権法(工業所有権法)の解説(改正法本)を無料で入手できます
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
以前のブログで、工業所有権法(産業財産権法)逐条解説〔第20版〕を無料で入手できると書きましたが、産業財産権法の改正法に関する「産業財産権法(工業所有権法)の解説」も無料で入手できるので、今回はそれについて書きます。
産業財産権法(工業所有権法)の解説が掲載されているwebページはこちら
産業財産権法(工業所有権法)の解説とは、次の法律に関する改正があった時に、その改正について管轄官庁である特許庁の公式見解をまとめた資料(いわゆる改正法本)になります。
- 特許法
- 実用新案法
- 意匠法
- 商標法
- 工業所有権に関する手続の特例に関する法律
- 特許協力条約に基づく国際出願等に関する法律
産業財産権法(工業所有権法)は比較的頻繁に改正が行われており、以前は毎年のように産業財産権法(工業所有権法)の解説が公表されていました。
ちなみに、これらの改正法の解説は、発明推進協会(旧発明協会)から出版された本としても購入することができます。
弁理士受験生にとっては、工業所有権法(産業財産権法)逐条解説〔第20版〕(青本)を基本書として勉強してくことになりますが、青本に反映されていない改正法(法改正が行われるごとに新たな青本が出版される訳ではありません)については、これらの産業財産権法の解説を読んで勉強することになります。
なお、2018年も産業財産権法について法改正が行われましたが、現時点(2018年12月現在)において、この改正に関する産業財産権法の解説は公表されていません。
これには、TPP11等の影響があるのかもしれません。
平成30年度改正本が公表されました。
平成30年度改正本に関するブログはこちら
ところで、これらの産業財産権法の解説は、受験生だけに役立つものではなく、実務家にも役立ちます。
たとえば、審決取消訴訟や産業財産権侵害訴訟において、産業財産権法の法解釈について争われる場合には、これらの改正法の解説に記載されている事項に基づいて解釈を争う可能性もあります。したがって、これらの産業財産権法の解説は実務的にも重要になります。
ちなみに、ここで書いたようにデータとしてこれらの産業財産権法の解説を無料で入手できますが、弊所では見やすさ等を考慮して、これらの解説本をすべて保有しています(下記の写真参照)。
これらの産業財産権法の解説には、改正の理由やその趣旨等が解説されています。
実務において、各法律について気になる条項(改正された条項)が見つかった時には、その条項が解説されている改正法の解説を読んでみてください。
思わぬ発見があるかもしれませんよ!
弊所では、特許・実用新案・意匠・商標に関する出願代理業務から権利行使・ライセンス契約まで一貫した相談を承っております。
これらにつきまして何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。
追記:平成30年度特許法等の一部改正 産業財産権法の解説本に関する情報を追加(2019/7/6)