地域団体商標マークってご存知ですか?
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
以前のブログに少し書きましたが、地域団体商標マークをご存知でしょうか?
先日、特許庁のHPに、地域団体商標マークについて解説したWebページが掲載されたので、今日はこのWebページについて書きます。
ちなみに、このWebページの見出しは次のようになっています。
- なぜマークを作ったの?
- 「地域団体商標マーク」とは?
- マーク活用事例
- 使用するには?
このWebページによると、地域団体商標マークは、「その地域の名物が地域団体商標として特許庁に登録されている」ことを示す証となっています。
現時点(2018年9月10日)における地域団体商標の登録数は634件となっています。
地域団体商標制度が始まって10年以上が経過しているので、たくさんの地域団体商標が登録されています。
しかし、これらのうち、消費者に地域団体商標として認識されているものの数はそれほどないのかもしれません。(ちなみに、地域団体商標とは、「地域名」+「産品名」で表示されることが多い商標です。)
そこで、「この商標は地域団体商標だよ」ということを分かるようにするために、地域団体商標を使用する者からの強い要請によって作られたようです。
なお、上記Webページに記載されているように、このマークは、必要事項を記入した使用届を特許庁に提出することによって使用することができるようになります。
この地域団体商標マーク自体の認知がそれほど進んでいませんが、特許庁がその認知度向上に取り組んでいますので、いずれは認知度が上がってくると思います。
地域団体商標を登録した団体は、このマークを活用して地域産品のブランド化に役立てみては如何でしょうか?
ところで、この地域団体商標マークの色使い、どこかで見たような感じはしませんか?
そうです!
なんとなくGIマークの色使いに似ている感じがしませんか?
一説によると、この地域団体商標マークは、2015年に施行された地理的表示保護制度のGIマークの影響を受けて作られたとも言われています。
その辺りが少し反映しているようにも見えますね!
(勘違いかもしれませんが。)
弊所では、地理的表示申請代理だけでなく、地域団体商標の出願代理業務を行っております。
地理的表示保護制度や地域団体商標について何かありましたら、是非弊所にご相談ください。
今日は以上です。