海賊版による被害額は膨大!
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
出版広報センターが海賊版の被害を訴えるWebページを公開しているので、今回はこれについて書きます。
2018年の4月頃は、政府がインターネット接続会社に対して、「漫画村」等の海賊版サイトへのブロッキングを行うよう要請するなどの動きがありました。
この動きは、海賊版サイトによって出版社が多額の損害を被っているということが根拠の1つとなっていました。
その損害額が、上記の海賊版の被害を訴えるWebページにまとめて記載されています。
例えば、「漫画村」による被害額は3200億円と記載されています。
驚きの金額ですね!
また、このサイトには、この他に海賊版サイトの典型例として次の6つの例が詳しく解説されています。
- オンラインリーディングサイト
- リーチサイト
- 動画投稿サイト
- ネタばれサイト
- P2P
- 詐欺サイト
これらを読むと、どのようにして海賊版サイトが収益を上げているか分かるようになっています。
個人的には、「詐欺サイト」というものがあるのは知りませんでした。
この「詐欺サイト」とは、少額な金額を支払えば、コンテンツを読めると宣伝するサイトで、クレジットカード情報を入力して会員になる。後日、利用料がクレジットカードから引き落としをされるが、コンテンツを読むことはできないというものです。
出版広報センターの説明では、『この3849円という金額が絶妙です。もし、一般のユーザーがこの詐欺サイトに騙されてしまった場合、「海賊版のマンガを見ようとしたけれど、見ることができずに逆に請求された」とはさすがに警察や周囲に相談できずに、簡単に諦めてしまう金額ではないでしょうか?』と記載されています。
確かに、この金額だと警察に訴えようとは思わないかもしれません。違法サイトだと認識していれば特に。
このサイトは、著作権侵害をしてはしていませんが、少額でコンテンツ読み放題という触れ込みで詐欺を行っているサイトになります。
犯罪は、どんどん巧妙になっているようです。
なお、海賊版サイトでコンテンツを見ても、クリエーターには正当な報酬が支払われません。
そして、正当な報酬が支払われなければ、クリエーターはより良い作品を生み出すことができません。
このことについても、出版広報センターのWebページに記載されています。
コンテンツの創造サイクルを回していくためにも、海賊版サイトでコンテンツを見るのではなく、正規版を購入してください。
弊所では、著作権に関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。