茶品種ハンドブック
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
今回は、国立研究開発法人農業・食品産技術総合研究機構(農研機構)が取りまとめた「茶品種ハンドブック(第5版)」をご紹介します。
このハンドブックに記載されている次の茶品種は、国の事業によって育成された品種で、栽培・加工特性、味の特徴、来歴等が紹介されています。
- しんたろう
- なんめい
- はると34
- そうふう
- サンルージュ
- さえみどり
- ゆめかおり
- はるもえぎ
- せいめい
- きらり31
- さえあかり
- さきみどり
- べにふうき
- なごみゆたか
このように、さまざまな特性を持った品種が開発されています。
たとえば、「べにふうき」の品種の特性は、次のように紹介されています。
- 全国的に栽培が可能である
- 紅茶としての摘採期は「やぶきた」より 1~2日遅く、緑茶としての摘採期は「おくみどり 」よ1日ほど遅い。
- 樹姿は開張型で、勢「やぶきた」より強い。
- 収量は「やぶきた」より 3~5割多い。
- 炭疽病、輪斑病、赤焼病に対して強い抵抗性を有する。
- 紅茶、半発酵茶の品質は極めて良好である。
- 緑茶として製茶すれば抗アレルギー作用を有するメチル化カテキンを多く含む。
「べにふうき茶」と言えば、メチル化カテキンですが、しっかりと紹介されています。
新たに茶畑を考えている方や企業は、これらの品種について検討してみては如何でしょうか?
このハンドブックの後半には、苗の入手先も紹介されています。
また、知的財産権の1つである種苗法に関する簡単な説明もあります。
これらの品種を導入する場合には、育成者権に関するライセンス契約(実施許諾契約)の締結を求められる可能性があります。
弊所では、技術導入に関して豊富な経験を有しております。
ライセンス契約等についてご不明な点等がありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。