著作権侵害等を監視するAIが登場!
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
以前のブログにも書いたように、様々なところで人工知能(AI)の活用が取りざたされていますが、今回ご紹介するAIは、インターネット上にアップロードされた画像データの中から、商品やサービスの広告に使用されるロゴやキャラクター盗用による著作権侵害等のパトロールを行うというものです。
このAIを使ったサービス(KIducoo AI)の提供を始めたイー・ガーディアン株式会社のプレスリリースによると、「実証実験では、キャラクターの検知率は96.41%、ロゴは83.52%の高さを誇っており」ということなので、なかなかの検出率なのではないでしょうか?
今までは、インターネット上にアップロードされた画像データを人間が実際に見て、著作権侵害に該当するか否かを判断していたので、一日当たりにチェックできるデータ量は限られていました。
したがって、今まではインターネット上で著作権侵害や商標権侵害を発見することは非常に難しかったというのが実情です。
ところが、このシステムでは、まずAIを用いて、著作権侵害等の可能性が高い画像をピックアップするので、今までの人間によるチェックでは不可能だった量のデータを処理することができます。
そして、ピックアップされた画像データを、最終的に人間が実際にチェックするようですので、著作権侵害を発見できる可能性が高くなるのではないかと思います。
強力なキャラクターを持っている企業の方や、偽ブランド品で悩んでいる企業の方は、このサービスを使ってみては如何でしょうか?
偽物を早期に発見できるかもしれませんよ。
本当にいろんなところでAIが使われ始めています。
この他にも知的財産関連にAIが使われることがありましたら、ブログに書いていこうと思います。
弊所では、著作権や商標権に関するご相談も承っております。
これらの権利について何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。