アルゼンチン・ブラジル・チリとの間で特許審査ハイウェイが試行されます!
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
経済産業省のニュースリリースによると、次の期日から特許審査ハイウェイ(Patent Prosecution Highway:PPH)※の試行が始まるようです。
- 2017年4月1日:アルゼンチン
- 2017年4月1日:ブラジル
- 2017年8月1日:チリ
南米の国々には、自動車産業などの製造業を中心として、多くの日本企業が進出しており、特許出願数も増えてきています。
特にブラジルへの日本企業の特許出願数は、最近10年で3倍以上に増えています。
ところが、ブラジルでの特許審査の遅延が顕著であり、ファーストアクションまでの期間が出願から平均10年もかかっています。
そこで、今回試行されるPPHを利用することにより、早期に権利化できる可能性が出てきました(ブラジルに特許出願する際には、必須の手続きになるかもしれませんね!)。
今後も、日本国特許庁は、各国の特許庁との間での特許審査ハイウェイを推し進めて行くようです。
弊所では、南米諸国への特許出願等のサービスも行っております。
何かありましたら、是非ご連絡ください。
今日は以上です。
※特許審査ハイウェイとは、各特許庁間で予め締結した取り決めに基づいて、第1庁(先行庁)で特許可能と判断された発明を有する特許出願に関し、出願人の申請により、第2庁(後続庁)において簡易な手続で早期審査が受けられるようになる仕組みをいう。