「商標早期審査に関するQ&A」が更新されました(2024)

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

2024年3月29日に、特許庁が公表している「商標早期審査に関するQ&A」が更新されましたので、今回はこれについて書きます。

商標早期審査に関するQ&A
引用:特許庁HP

「商標早期審査に関するQ&A」はこちら

さて、このQ&Aには、次のような質問に対する回答が記載されています。

  1. 対象1~3共通の質問
    1. 制度全般について
      1. 早期審査の対象となるのはどのような案件ですか。
      2. 早期審査の対象にしてもらうにはどのような手続が必要ですか。
      3. 書類はどのように提出するのですか。
      4. 提出書類の様式は、どこで入手できますか。
      5. 出願前でも早期審査の申出はできますか。
    2. 料金について
      1. 早期審査の申出に料金はかかりますか。
      2. 早期審査に係る提出書類を紙で提出する場合、電子化手数料はかかりますか。
    3. 代理人について
      1. 出願に関する手続きを代理人に委任していますが、出願人本人が早期審査の申出をすることは可能ですか。
    4. 「早期審査に関する事情説明書」の記載について
      1. 出願番号通知前に早期審査の申出をする場合、【出願番号】欄はどのように記載すればよいですか。
      2. 代理人がいない場合、【代理人】欄はどのように記載すればよいですか。
      3. 商標の使用の準備段階の場合、【早期審査に関する事情説明】欄の使用状況を記載する箇所はどのように記載すればよいですか。
      4. 「商標の使用場所」がホームページ内の場合は、どのように記載すればよいですか。
      5. 「手続補正書の提出の有無」欄はどのように記載すればよいですか。
      6. 証明書類を援用したい場合、どのように記載すればよいですか。
      7. 対象1から3のうち、どの対象として申出をするか記載する必要はありますか。
    5. 使用の事実を示す書類について
      1. 商標の使用の事実を示す書類として、どのような資料を提出すればよいですか。
      2. 「商標の使用の準備を相当程度進めている」とはどういう状態ですか。
      3. 商標の使用の準備を相当程度進めている事実を示す書類として、どのような資料を提出すればよいですか。
      4. 商標を使用していることを証明するためのカタログやパンフレット等はどのように提出すればよいですか。
      5. 商標の使用(使用準備)には海外における使用(使用準備)も含まれますか。
      6. 商標の使用の事実を示す書類の代わりに商標が付された商品の現物を提出することは可能ですか。
      7. 出願人が複数人の場合、全ての出願人が出願商標を使用していることを示す必要がありますか。
      8. 指定商品・指定役務には、包括表示を記載しましたが、それに含まれる一部の商品・役務についてしか使用に関する証明ができない場合、商標を「指定商品・指定役務に使用している」と認められますか。
      9. 「商標の使用時期」に関する証拠書類も必要ですか。
    6. 商標の同一性について
      1. 出願商標と使用している商標の態様が異なる場合でも対象になりますか。
      2. 出願商標は標準文字で、使用の証明ができる商標はデザイン性のある文字の場合、同一の態様であると認められますか。
    7. ライセンシーについて
      1. 商標の使用者がライセンシーであることの証明はどのようにすればよいですか。
    8. その他
      1. 証拠書類に外部に知られたくない情報が記載されています。マスキングをして提出することは可能ですか。また閲覧対象となりますか。
      2. 早期審査の対象として認められなかった場合、再度申出をすることは可能ですか。
      3. 新しいタイプの商標(動き商標、ホログラム商標、色彩のみからなる商標、音商標及び位置商標)についても対象となりますか。
      4. 早期審査の対象となった場合、審査期間はどのくらい早まるのですか。
      5. 早期審査の申出から早期審査の対象となるか否かの判断まで、どのくらいの期間がかかりますか。
      6. 震災復興早期審査は現在も継続していますか。
      7. 事情説明書の提出後に指定商品・指定役務の補正をする場合、提出済みの事情説明書の「商標の使用に係る商品名(役務名)」欄及び「手続補正書の提出の有無」欄の修正は必要ですか。
      8. 提出済みの早期審査に関する事情説明書の内容に誤記があり、訂正したい場合はどのようにすればよいですか。
      9. 「早期審査の対象としない」と判断された場合、どのような通知が届くのですか。
      10. 複数の案件について早期審査の申出をしたいのですが、1通の書類に全件分の内容をまとめて記載してよいですか。
      11. 早期審査選定結果の確認方法はありますか。
      12. 早期審査の申請を取り下げることはできますか。対象1に関する質問
    9. 緊急性の定義について
      1. 対象1の「権利化についての緊急性を要する案件」とはどのような案件ですか。
    10. 「第三者が出願商標を無断使用」のケースについて
      1. 第三者が使用している商標は、出願商標と類似する(同一ではない)ものでも構いませんか。
    11. 「出願商標について第三者から警告」のケースについて
      1. 第三者から送付された警告書について、「先方の代理人名」や「先方の対応」等をマスキングすることは可能ですか。
      2. 第三者から送付された警告書は開示されますか。
    12. 「第三者から出願商標の使用許諾請求」のケースについて
      1. 「第三者から使用許諾を求められている」ことを説明するために、どのような書類を提出する必要がありますか。
      2. 近日中にグループ会社と使用許諾契約を結ぶのですが、第三者から使用許諾を求められているという要件に当てはまりますか。
    13. 「出願商標を外国へも出願中」のケースについて
      1. 外国へも出願中であることを証明する書類は、出願書類の写しでよいですか。
      2. 外国へも出願中の商標について、日本では使用していないのですが、対象になりますか。
      3. 外国に出願予定(まだ出願していない)の場合は、「外国へも出願中」のケースに該当しますか。
    14. 「マドプロ国際出願の基礎出願となる案件」のケースについて
      1. マドリッド協定議定書に基づき国際登録出願をする予定があることの証明をしたいのですが、どのようにしたらよいでしょうか。
      2. マドリッド協定議定書に基づき国際登録出願をする予定がある場合、海外において商標を使用していることを示す書類を提出するのでしょうか。
      3. 「国際登録出願の意思に関する宣誓書」に記載する国際登録出願の予定とは、どのくらい先の期間まで許容されるでしょうか。対象2に関する質問
  2. 対象2に関する質問
    1. 対象2と対象3の違いは何でしょうか。
    1. 対象2の要件で早期審査を希望する場合、願書の指定商品・指定役務はどのように記載すればよいでしょうか。対象3に関する質問
  3. 対象3に関する質問
    1. 対象3の要件で早期審査を希望する場合、願書の指定商品・指定役務はどのように記載すればよいでしょうか。
    2. 対象3の要件として、「商標法施行規則別表や類似商品・役務審査基準”等”」と記載されていますが、他には何がありますか。
    3. 特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)の「商品・役務名検索」に載っている商品・役務名であれば対象3の要件を満たしますか。
    4. 類似商品・役務審査基準内の【参考】として掲載されている商品・役務名でも対象になりますか。
    5. 「商標法施行規則別表」、「類似商品・役務審査基準」、「商品・サービス国際分類表(ニース分類)」に掲載されている商品・役務名と若干異なる商品・役務を指定した場合、対象3の要件を満たしますか。
    6. 商標の使用等についての証明書類は区分毎に提出する必要がありますか。

このようにかなりボリュームのあるQ&Aとなっています。

商標の早期審査について知りたい事項があったら、まずこのQ&Aを当たってみることをお勧めします。

弊所では、商標の早期審査に関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。

今日は以上です。

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