こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
近年、弊所でも人工知能(AI)を活用した発明に関する相談が増えてきました。
以前のブログにも書きましたが、特許庁は定期的に「AI関連発明の出願状況調査」を行っており、先日2021年までの出願データをもとに調査結果を更新しましたので、今回はこれについて書きます。
「AI関連発明の出願状況調査」はこちら
まず、次のグラフをご覧ください。
このグラフを見れば分かるように、特許出願数自体は微減傾向ですが、AI関連発明は急増していることが分かります。
ただし、この調査は、ChatGPTが注目される前の2021年までに特許出願されたものの状況です。
ChatGPTが注目を浴び始めた2022年後半からは、AI関連発明が急増しているのではないかと個人的には予想しています。(大外れしているかもしれませんが。。)
次に、次のグラフをご覧ください。
このグラフを見れば分かるように、AI技術を画像処理に適用した発明の特許出願数が急増していることが分かると思います。
また、「その他」にまとめられる主分類の数も増加傾向にあり、AI技術の適用先が拡大していることが分かります。
なお、上述しましたが、この調査は、ChatGPTが注目される前の2021年に特許出願されたものの状況ですので、現在はもっと幅広い技術分野にAI技術が活用されている可能性があります。
最後に、次のG06N(AIコア技術)が付与されている出願件数の推移をご覧ください。
このグラフを見ると、AIコア技術に関する日本特許出願数が少ないことが分かります。
特許出願数が必ずしも技術力の高さを示すものではありませんが、特許出願数は技術力とある程度相関していると考えています。
是非日本企業に頑張って欲しいと思いますし、弊所で積極的にサポートして行きます!
弊所では、AI関連発明のご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。