こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
今年の3月に機能改善されたJ-PlatPatですが、令和5年9月10日にさらに機能改善されましたので、今回はこれについて書きます。
J-PlatPatの機能改善に関するプレスリリースはこちら
さて、今回改善される機能ですが、令和5年9月10日以降に経過情報に更新があった特許出願(出願日が平成10年1月1日以降の日本国特許庁への特許出願)と特許権について、リーガルステータスの表示機能とCSV出力機能が追加されます。
リーガルステータスとは、特許出願又は特許権の法的状態(権利の存続/消滅等)を意味します。
リーガルステータスとしては、次の3つが定義されています。
- ステート
特許出願・特許権の状態を意味します。「アクティブ(出願・権利存続中)」又は「ノットアクティブ」の2つの状態があります。 - ステージ
特許出願又は特許権の主要な手続段階を意味します。次の7つの段階に分類されます。
「審査請求前」「審査中」「査定不服」「特許 有効」「異議・無効」「(出願の)却下・拒絶」「特許 消滅」 - イベント
出願人、権利者、特許庁、第三者による具体的な手続行為を意味します。約50種類のイベントが定義されています。
これらのリーガルステータスは、次の図に示されるような関係にあります。
特許実務において、リーガルステータスの確認は重要です。
今回のJ-PlatPatの機能改善は、リーガルステータスの確認が非常に容易になるので、個人的には非常に有用な改善だと思います。
特許実務に関わっている方は、この機能改善を有効活用してください!
弊所では、J-PlatPatを活用した特許、実用新案、意匠および商標に関するご相談を承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。