こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
2023年6月21日に、経済産業省から「不正競争防止法 直近の改正(令和5年)」が公表されましたので、今回はこれについて書きます。
「不正競争防止法 直近の改正(令和5年)」はこちら
このWebページは、令和5年第211回通常国会で成立した不正競争防止法の改正を含む「不正競争防止法等の一部を改正する法律」(法律第51号)について記載されています。
今回の法改正により、具体的には、次の項目が改正されました。
- デジタル空間における模倣行為の防止
- 営業秘密・限定提供データの保護の強化
- 外国公務員贈賄に対する罰則の強化・拡充
- 国際的な営業秘密侵害事案における手続の明確化
これらの項目のうち、不正競争防止法に関する大きな改正は、個人的には「限定提供データ」の保護範囲が拡大されたことではないかと思います。
今回の改正前の「限定提供データ」には営業秘密は含まれないこととなっていました(旧法2条7項)。
しかし、秘密に管理されているが、営業秘密に該当しない情報であっても、他者に提供することもあり得ることから、「限定提供データ」にこのような情報も含まれるようになりました(2条7項)。
個人的には、不正競争防止法が少しずつ複雑になってきている気がします。。
さて、不正競争防止法は、他の知的財産権では保護できない情報を保護できる法律です。
知的財産権と共に重要な法律です。
このWebページから情報を取得して、不正競争防止法を実務に活用してください!
弊所では、不正競争防止法に関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。