日米特許審査ハイウェイを利用した場合のおおよそのスケジュール(2023)

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

外国での早期の特許化を目指し、特許審査ハイウェイ(PPH)を利用することが多くなってきました。

PPHの概要
引用:特許庁HP

ただ、PPHを利用すると、どのくらい審査期間が短くなるのか知りたいという方も多いのではないでしょうか?

このような要望があったのかもしれませんが、2023年6月30日に、特許庁は平成4年における日米特許審査ハイウェイを利用した場合の平均期間を公表しました。

平成4年における米特許審査ハイウェイを利用した場合の平均期間が記載されているWebページはこちら

その平均期間は次の通りです。

対象平均期間結果(令和4年1月1日~令和4年12月31日)
PPH 申請受理後、一次審査通知までの平均期間2.3か月
出願人による応答後、次の審査通知までの平均期間1.5か月

この表を見れば分かる通り、非常に短期間で審査結果が通知されることが分かると思います。

出資を受けたいスタートアップのように、早期に外国でも特許を取得しておく必要がある場合には、PPHを積極的に利用した方が良いでしょう。

個人的な感覚ですが、PPHを利用した方が、特許になり易いのではないかと感じます(そもそも日本で特許になった状態で、外国での審査を受けるからかもしれません)。

PPHを申請する場合に追加費用はかかりませんので(別途代理人費用は発生するかもしれません)、活用してみては如何でしょうか?

弊所では、PPHを活用した戦略的な特許出願戦略に関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。

今日は以上です。

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