こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
令和5年4月24日に、特許庁から「スタートアップの事業成長に貢献する知財人材のスキル・マインドセット」が公表されましたので、今回はこれについて書きます。
「スタートアップの事業成長に貢献する知財人材のスキル・マインドセット -整理編-」はこちら
この資料は、スタートアップや、スタートアップに貢献する知財人材へのインタビュー等を通じて得られた内容を、スタートアップ×知的財産という観点で必要となるスキル・マインドセットとして整理してまとめたものになります。
さて、この資料の内容ですが、次のような目次となっています。
- 本資料の説明
- 本資料の目的
- 本資料の見かた
- ビジネスフロート知財アンテナ(スタートアップ内部人材向け)
- 知財アンテナ
- 内部に知財人材がいない場合
- 内部に知財人材がいる場合
- 外部知財人材にとっての意義
- 各アンテナの詳細
- アイデアアンテナ
- ビジネスモデルアンテナ
- 発信アンテナ
- リスク・体制アンテナ
- 資金アンテナ
- 連携アンテナ
- 知財アンテナ
- スタートアップに貢献するスキル・マインドセット(外部知財人材向け)
- スキル・マインドセット
- 各スキル・マインドセットの詳細
- 知的財産に関する専門性
- ビジネス知識
- 俯瞰力
- 説明力
- 連携力
- 対応力
- 共感力
- 積極性
- 発信・行動力
この目次だけでは、どのようなことが記載されているのか分からないと思いますが、イラスト等を使って、できるだけ分かり易く説明されています。
例えば、スキル・マインドセットについて、次の表を示しながら説明されています。
また、この資料は、特許庁「知財人材スキル標準(version 2.0)」とも紐づけられているので、さらに詳細な資料にも当たることができるようになっています。
私も、NEDO等でスタートアップの支援をしていると、この資料に記載されているようなことが必要であることを実感します。
特に、「ビジネスの知識」は必須と考えています。
スタートアップのビジネス戦略(事業戦略)を理解した上で、知財戦略を構築する必要があります。
そして、場合によっては、知財よりもビジネスを優先させた方がよい場合もあります。
スタートアップの方も、スタートアップを支援する方も、是非この資料を読んで、ビジネスの成功に繋げてください!
なお、この資料と共に、「スタートアップの事業成長に貢献する知財人材のスキル・マインドセット -事例編-」も公表されています。
「スタートアップの事業成長に貢献する知財人材のスキル・マインドセット -事例編-」はこちら
併せて活用してみてください!
弊所では、スタートアップ支援も積極的に行っています。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。