こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
現在、日本の特許庁への特許・実用新案・意匠・商標出願のほとんどが電子出願で行われていますが、商標の国際登録出願(マドプロ出願)もMadrid e-Filingを利用することによって電子出願できるようになっていますので、今回はこれについて書きます。
「Madrid e-Filingによる国際出願手続」Webページはこちら
Madrid e-Filingとは、世界知的所有権機関(WIPO)の提供するWebサービスです。
Madrid e-Filingを利用することにより、オンラインで本国官庁に商標の国際登録出願をし、WIPOへの手数料納付を行うことができます。
加えて、願書の記載事項にある不備の修正、WIPOからの欠陥通報に対する応答も行うことができます。
さて、Madrid e-Filingの利用方法ですが、事前にWIPOのWebサイト(WIPO IP Portal)でWIPOアカウントを作成する必要があります。
WIPOアカウントの作成方法等については、上記Webページでダウンロードできる「Madrid e-Filingによる出願手続」に記載されています。
このユーザーガイドの目次は次の通りです。
- はじめに
- Madrid e-Filingへのアクセス
- WIPOアカウントの作成
- Madrid e-Filingへのログイン
- Madrid e-Filingの設定
- 各種設定
- マイポートフォリオ(申請案件リスト)
- 申請履歴とeDossier(eドシエ)
- 国際登録出願手続
- 出願書類作成の開始
- 本国官庁および基礎情報の入力
- 指定締約国の選択
- 出願人情報の入力
- 代理人情報の入力
- 申請言語および通信の言語の入力
- 標章および関連情報の入力
- 指定商品・役務情報の入力
- 指定商品・役務の限定
- 優先権主張情報の入力
- 優先順位の主張情報の入力(EUIPOを指定国官庁とする場合)
- 標章の使用意思の宣言情報の入力
- 関連ファイルの添付
- 手数料計算
- 注意事項等
- 最終確認
- 手数料の支払
- サマリー
- 不備連絡・欠陥通報
- 本国官庁からの不備連絡への応答
- WIPO国際事務局からの欠陥通報への応答
- 国際登録
Madrid e-Filingを利用する際には、ダウンロードして読んでみることをお勧めいたします。
マドプロ出願を含めて商標登録出願では、一度間違って出願してしまうと修正(補正)することができない場合があります。
誤った商標登録出願を防止するためにも、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。