「知財金融パンフレット」が公表されていますよ

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

特許庁の知財金融ポータルサイトから「知財金融パンフレット」がダウンロードできるようになっていますので、今回はこれについて書きます。

知財金融パンフレットの表紙
引用:知財金融パンフレット

「知財金融パンフレット」はこちら

特許庁では、『「知財金融」とは、金融機関が、知的財産をきっかけに、取引先企業の強みを活かす施策のことや、金融機関が専門家と協力して顧客の強みを評価し、将来構想を実現するための経営支援策の提案を行う施策』と定義しています。

知財金融は、金融機関が主体的に行う施策と定義されていますが、金融機関にとって「知財」についてあまり詳しくないことから、特許庁は様々な取り組みを行い、「知財金融」の普及に力を入れています。

さて、このパンフレットの内容ですが、次のような目次となっています。

  1. 「知財金融」とは
    1. 中小企業の課題
      1. 伸び悩みtype
      2. 顧客拡大type
      3. 市場開拓type
      4. 競争力強化type
      5. 承継問題type
    2. 将来性を評価し、うち手を提案 知財ビジネス評価書・提案書
      1. 評価書
      2. 提案書
    3. どのような金融機関・中小企業が評価書・提案書を活用しているのか
      1. 金融機関の活用状況(令和3年度)
      2. 利用した中小企業の実態(令和3年度)
    4. 評価書・提案書を活用している「最新事例」を紹介
      1. 見えない強みを整理し、事業承継後の成長戦略を描く
      2. 独自技術を持つ企業の強みを整理し、活用施策を提案

このような目次だけでは、「知財金融」がどのようなものか具体的に理解できないかもしれませんので、是非このパンフレットをダウンロードしてご覧になってみてください。

例えば、利用した中小企業の実態(令和3年度)の項目では、次のような円グラフが表示されており、一目でどのような中小企業が「知財金融」を利用したのか分かるようになっています。

引用:知財金融パンフレット

業種としては、製造業が多いようですが、様々な規模の中小企業が知財金融を利用してきたことが分かると思います。

「知財金融」・・・なかなか分かりづらい概念ですが、知的財産は事業の将来性を見通すための資料としても利用できると思います。
金融機関の方は、是非この知財金融を実践してください!

一方、中小企業も、知的財産を活用して金融機関と良好な関係を構築してみては如何でしょうか?

弊所では、知財金融に関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。

今日は以上です。

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