こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
2022年5月9日に、特許庁から「企業価値向上に資する知的財産活用事例集-無形資産を活用した経営戦略の実践に向けて-」が公表されたので、今回はそれについて書きます。
「企業価値向上に資する知的財産活用事例集」はこちら
この事例集は、経営層が知財部門を活用して頼りにし、知財部門が経営層に働きかけができるような企業内風土を獲得できるようになることを目的に、知財部門と経営層とのコミュニケーションが実現できている事例をとりまとめたものです。
さて、内容ですが、次のような目次となっています。
- はじめに
- 目次
- 事例集の構成
- エグゼクティブサマリー
- 経営上の課題/中長期的な事業の方向性」 及び「 成長戦略の事例」のまとめ
- サービスやソリューション事業を展開する事例
- 事業ポートフォリオを転換する事例
- オープンイノベーションを活用した事例
- デジタルトランスフォーメーションに関する事例
- カーボンニュートラルに貢献する事例
- その他、SDGsなどに貢献する事例
- 「成長戦略の事例における知財戦略」のまとめ
- 知的財産の活用戦略
- 知財ミックス戦略
- ブランド戦略
- オープン・クローズ戦略
- データ/AIでの知財戦略
- 知的財産に関する組織・プロセス
- 知財部門と他部門との連携
- グローバルな連携
- 知的財産の活用戦略
- 「知財部門と経営層とのコミュニケーション」のまとめ
- IPランドスケープを活用したコミュニケーション
- 経営層と知財部門との定常的なコミュニケーション
- 中小企業、ベンチャー、スタートアップでの経営層と知財担当者とのコミュニケーション
- 「知財戦略のステークホルダーへの開示」のまとめ
- IR資料などでの開示
- 知財戦略などの紹介のためのホームページでの開示
- 中小企業、ベンチャー、スタートアップにおける取組
- 経営上の課題/中長期的な事業の方向性」 及び「 成長戦略の事例」のまとめ
- 各項目にもとづく事例分類 ……………………………………………………………………… P12
- 掲載事例概要 … ………………………………………………………………………………………… P14
- 各社事例 … ………………………………………………………………………………………………… P18
- 味の素株式会社
- GROOVEX株式会社
- KDDI株式会社
- 株式会社五合
- 株式会社スノーピーク
- 株式会社ゼンリン
- ソニーグループ株式会社
- ソフトバンク株式会社
- 株式会社デンソー
- DENBA JAPAN株式会社
- 株式会社ニコン
- 日本電産株式会社
- 富士通株式会社
- 株式会社ブリヂストン
- 株式会社MICIN
- 株式会社ミラック光学
- 株式会社メルカリ
- 株式会社ユーグレナ
- 横河電機株式会社
- 株式会社LIXIL
- 参考資料
- 委員長及び委員各位の寄稿
- ヒアリング実施各社のリストと謝辞
- 委員会構成と謝辞
詳細な事例は、この事例集をご覧になっていただければと思いますが、例えば、株式会社MICINに関する事例では次の知財戦略が解説されています。
企業にはその企業ならではの企業風土があると思いますので、この事例集に掲載されている事例と同様なことを行っても上手く行かない可能性があります。
しかし、上手く行っている企業のやり方を、自社の状況にアレンジすることで上手く行く確立を向上させることができると思います。
企業価値を向上させたいと考えている企業の方は、是非読んでみてください!
効果的な方法が見つかるかもしれませんよ。
弊所では、知的財産戦略を活用した企業価値向上のご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。