こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
令和4年3月10日から、特許庁が「ファストトラック審査サポートツール」を提供していますので、今回はそれについて書きます。
「ファストトラック審査サポートツール」はこちら
「ファストトラック審査サポートツール」とは、次の2つのツールからなり、ファストトラック審査の対象となる商品・役務の調査及び確認が簡素化され、同審査を簡単に利用できるようになるとともに、出願前の誤記等の発見もできるため、不要な拒絶理由を未然に防ぎ、早期の権利化を図ることができるようになります。
- 検索支援ツール(ファストトラック審査の対象となる商品・役務の検索支援)
- 確認支援ツール(入力した商品・役務がファストトラック審査の対象となるものかの確認支援)
今までは、指定商品・役務が、ファストトラックの対象となるかを慎重に検討・確認する必要がありました。
(一語違うだけで、ファストトラックが適用されないということもあり得たからです。)
ところが、これらのツールを利用することによって、それらの検討・確認が容易になりました。
ファストトラック審査を活用して、商標の早期の権利化を希望する場合には、是非これらのツールを活用してみてください!
ただし、注意していただきたいのは、ファストトラック審査が適用されるものは、「類似商品・役務審査基準」等に掲載されている商品・役務に限定されている点です。
今までになかった商品やサービスの場合には、適切な指定商品・指定役務が「類似商品・役務審査基準」等に掲載されていない可能性があります。
その場合には、慎重に指定商品・指定役務を検討する必要がありますので、知的財産権の専門家である弁理士にご相談することをお勧めいたします。
弊所では、ファストトラック審査を活用した商標の早期権利化に関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。