NITE講座(2021年度・後期)講義資料を入手できます
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
2022年3月10日に、NITE講座(2021年度・後期)が開催されました。
私は情報収集も兼ねて、できるだけNITE講座を受講しているのですが、予定が入っていて残念ながら参加できなかった人も多かったのではないでしょうか?
そのような人のことも考慮しているからかと思いますが、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、NITE講座の講義資料をダウンロードできるようにしています。
NITE講座(2021年度・後期)講義資料はこちら
さて、このNITE講座では、次のような講義が行われました。
- 産業界におけるバイオテクノロジー利活用の最新動向
- 生物資源の提供について
- 生物多様性条約:海外遺伝資源の利用及び遺伝子組換え生物の利用について
- 特許微生物寄託制度について
- DBRPの新しいデータと新機能
この講義資料を見ると、NITEはいろいろな業務を行っていることが分かると思います。
弊所に関連する業務としては、「特許微生物寄託制度」になります。
実際に、弊所では植物品種に関する特許出願を行う際に、特許微生物寄託制度を利用しました。
微生物や植物品種に関して特許を取得しようとする際には、特許微生物寄託制度を利用する必要があります。
これは、特許に記載した微生物や植物と同一のものを、別途選別したり、育種することがほぼ不可能であるので、一般的な特許出願のように書面に記載された情報だけでは、特許要件の1つである実施可能要件を満たさないからです。
特定の微生物等を利用した特許出願が、新たな新品種を品種保護法ではなく特許法で保護しようとする場合には、特許微生物寄託制度の活用を検討してみてください。
もちろん、これらの特許出願であっても遺伝子の配列等で特定することができる場合には、一般的な特許出願(書面のみ)で特許を取得することも可能です。
発明の内容に応じて、様々な知的財産権での保護を検討してみてください。
弊所では、特許や商標のような産業財産権だけではなく、著作権や育成者権等の活用を含めた知的財産戦略の支援も行っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。