カルタヘナ法ガイドブックが改訂されました(2022)
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
以前のブログで紹介した一般財団法人バイオインダストリー協会が発行している「カルタヘナ法ガイドブック」が改訂されましたので、今回はそれについて書きます。
カルタヘナ法ガイドブック(2022年1月改訂)はこちら
ちなみに、カルタヘナ法とは、正式名称『遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」といい、遺伝子組換え生物などの取扱いの規制に関する国際的条約「カルタヘナ議定書」の国内での実施に必要な取扱いを定めた法律』であり、環境省、経済産業省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省の6つの省が関わっている法律です。
そして、具体的な規制や手続等の詳細な部分は施行規則等に定めているため、全体像が分かりにくくなっています。
さて、このガイドブックの内容ですが、次のような内容となっています。
- はじめにーカルタヘナ法成立の経緯
- 遺伝子組換え生物に関する基礎知識
- カルタヘナ法に関する基礎知識
- 第一種使用等における留意点
- 第二種使用等における留意点
- 輸出入の留意点
- 譲渡等の留意点
- その他の重要な留意点
- Q&A
- 法律及び施行規則対照表
- ダニ主基準省令(産業上の使用等)
- 告示関係(抜粋)
- カルタヘナ法関係連絡先
詳細は、この資料を実際に読んでいただければと思いますが、非常にコンパクトにまとまっています。
次のような「遺伝子組換え生物等の法律上の位置付けを調べる簡易チャート」等が掲載されており、遺伝子組換え生物を取り扱う際に、どのような手続が必要になるか等、視覚的に分かりやすくなっています。
カルタヘナ法の担当者になった方は、まずこのガイドブックを読んで、カルタヘナ法の全体像を把握してから、詳細な資料に当たるという方法がよいのではないかと思います。
ちなみに、カルタヘナ法を解説した次の書籍も販売されています。
今後は、遺伝子組換え生物の活用がますます進んで行くと思われます。
併せてカルタヘナ法についても理解を深めてください。
今日は以上です。