改正意匠法に基づく新たな保護対象の意匠登録事例集が公表されました(2022)

改正意匠法に基づく新たな保護対象の意匠登録事例集が公表されました(2022)

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

令和4年1月14日に、改正意匠法に基づく新たな保護対象の意匠登録事例集が公表されましたので、今回はそれについて書きます。

令和2年4月1日に、特許法等の一部を改正する法律(令和元年5月17日法律第3号)が施行されました。その結果、意匠法において、新たに画像、建築物、内装の意匠をそれぞれ保護できるようになりました。

なお、令和元年の意匠法に関するブログはこちら

さて、今回公表された事例集ですが、次の3つになります。

各事例集には、特許庁が選定した7~15個の事例が掲載されています。

建築物の意匠登録事例集または内装の意匠登録事例集に関しては、これらの意匠に関しては、現時点で登録事例がそれほど多くないので、これらの意匠登録出願を検討する際に、ご覧になることをお勧めします。(意匠登録出願の記載方法がよく分かると思います。)

住宅の意匠
引用:意匠登録1680008号
化粧品売り場の内装
意匠登録1690192号

一方、画像の意匠登録事例集に関しては、このような意匠登録の方法もあるのか!という側面で、非常に参考になると思います。

例えば、次のような「水準計測用画像」も意匠登録されており、インターフェイスの機能的な側面(見た目だけですが)も保護できるようになっています。

水準計測用画像の意匠
引用:意匠登録第1690568号

このように、改正意匠法により、今まで登録できなかった意匠についても登録できるようになりました。

特許だけでなく、意匠等の他の知的財産も活用し、知財ミックスであなたの製品・サービスの競争優位性を確保してください!

弊所では、画像・建築物・内装の意匠に関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。

今日は以上です。

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