最新農業技術・品種2021
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
昨年に引き続き、農林水産省が、全国の研究機関で開発された技術のうち、現場への導入が期待される優れた品種・技術を取りまとめた「最新農業技術・品種2021」をご紹介します。
「最新農業技術・品種2021」はこちら
さて、この資料に記載されている農業技術・品種ですが、次のようなものとなっています。
- 水稲の主要な発育ステージを面的に把握し、予測する情報発信システム
- 麹製造適性に基づく酒米の適性評価マニュアル
- イネ縞葉枯病の総合防除技術および防除体系の構築を支援するマニュアル
- 有機物含量の高い軽量育苗培土を用いた育苗期のもみ枯細菌病の発病抑制
- アップカット畝立マルチ播種機による早生エダマメの省力的播種技術
- 診断に基づく大豆栽培改善技術導入支援のためのシステム
- 多収で病虫害抵抗性のでん粉原料用カンショ「こないしん」
- トマト黄化葉巻ウイルスの簡易検出キットの開発と迅速診断
- 園芸用施設への微小害虫の侵入を抑制する新防虫ネット
- 成長点局所加温とCO2施用を組み合わせた高収益ミニトマト栽培体系
- 加工・業務用葉ネギ収穫機
- 施設栽培葉ジソ(オオバ)のシソモザイク病に対する総合的防除技術
- 排液計測装置によるイチゴ高設栽培のかん水施肥管理技術の確立
- モモせん孔細菌病春型枝病斑の発生傾向と複数回病斑せん除による防除効果
- カンキツにおける高品質果実生産技術 「シールディング・マルチ栽培(NARO S.マルチ)」
- 高温でも容易に着色する極大粒のブドウ新品種「グロースクローネ」
- 温暖化でも着色の良いリンゴ新品種「紅みのり」、「錦秋」
- 薬剤耐性黒星病菌の遺伝子診断法
- 緑茶の美味しさと機能性を両立する「水出し緑茶」
- 収量性と容積重に優れるソバ品種「キタミツキ」
- 萌芽が極めて優れ株出し栽培で多収なさとうきび新品種「はるのおうぎ」
- 質・量・強さ!3拍子そろった牧草チモシー「センリョク」
- 簡単にできる!傾斜畑の土壌流亡対策
- マイクロ波抽出と簡易測定キットによる土壌養分の簡易評価手法
- 緑肥利用マニュアル-土づくりと減肥を目指して
- V字状に幅広な破砕溝を構築できる全層心土破砕機「カットブレーカー」
- メッシュ農業気象データシステムの予報値を利用した昆虫の世代予測システム
これらの目次を見ると、品種から情報発信システムで幅広い情報が取りまとめられていることが分かると思います。
近年は大雨が様々な影響を与えていますが、例えば、「23. 簡単にできる!傾斜畑の土壌流亡対策」を活用すれば、土壌流亡を防ぐことができるかもしれません。
さて、この資料よりも、詳しく知りたい!という農業技術・品種がありましたら、各農業技術・品種の記載にある【代表研究機関】に問い合わせてみてください。
きっと親切に対応してくれると思います。
これらの農業技術・品種は、国または地方の税金により開発されたものですので、是非活用してください!
なお、これらの品種・技術を導入する場合には、育成者権や特許権等に関するライセンス契約(実施許諾契約)の締結を求められる可能性があります。
弊所では、技術ライセンスに関して豊富な経験を有しております。
ライセンス契約等についてご不明な点等がありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。