「中小企業の医療機器分野への参入ガイドブック 成功のための4つのポイント」が公表されています
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
近畿経済産業局から、「中小企業の医療機器分野への参入ガイドブック 成功のための4つのポイント」が公表されていますので、今回はそれについて書きます。
「中小企業の医療機器分野への参入ガイドブック 成功のための4つのポイント」はこちら
このガイドブックは、平成26年6月に公表された資料なので、少し古い情報と思われる方もいるかもしれません。
しかし、医療機器分野への参入のポイントは、現在も全然変わっておりませんので、このガイドブックは今でも十分役立ちます。
さて、このガイドブックの内容ですが、次のような目次となっています。
- 日本の医療機器市場の動向と近畿の現状
- 日本の医療機器市場の動向
- 近畿の現状
- 中小企業も医療機器分野に参入できる!
- ニッチな需要が多く存在する
- 自社の基盤技術が活用できる
- 参入成功のための4つのポイント
- 人とのネットワークを構築する
- 最終製品の需要があるという判断を客観的な情報で行う
- 良い発注者、発注案件を見極める
- 自社の弱い部分は、効果的に外部の知識を活用する
- 成功企業の取り組み紹介
- 関西セイキ工業株式会社
- 株式会社イマック
- 龍野コルク工業株式会社
- 株式会社アイジェクト
- 株式会社ダイニチ
詳細はこのガイドブックをご覧になっていただければと思いますが、「3.参入成功のための4つのポイント」は、医療機器分野への参入の際に本当に重要なポイントがコンパクトにまとまっています。
例えば、「3-1.人とのネットワークを構築する」には、
「『医療機器の主なユーザーである医師のニーズをいかに掴むか』が医療機器開発には不可欠です。しかし、共同開発者として医師との接点を築くことは難しく、様々なネットワークを介して、間接的に医師との接点を見つけることも必要となります。そのため、医療機器開発に参入する際は、公的機関等の主催する交流会に参加して人脈を広げるなど、ネットワークの構築を図ることが大切です。」
と記載されており、人脈を広げるアドバイスまで記載されています。
この部分は本当に重要で、医療機器を開発する際には、その医療機器に関するキーオピニオンリーダー(KOL: Key Opinion Leader)に相談できるような人間関係を構築していないと、開発に成功したとしても、全然売れない!という状況にもなりかねません。
このように重要なポイントが簡潔に記載されていますので、医療機器分野への参入を考えている方は、まずはこのガイドブックを読んでみては如何でしょうか?
全部で12ページで、図表もところどころに挿入されています。アッという間に読めると思います。
このガイドブックでポイントを確認した上で、もっと医療機器分野に参入するか検討することをお勧めいたします。
弊所では、医療機器に関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。