「新事業創造に資する知財戦略事例集」が公表されました
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
2021年4月21日に、特許庁から『新事業創造に資する知財戦略事例集~「共創の知財戦略」実践に向けた取り組みと課題』が公表されましたので、今回はそれについて書きます。
「新事業創造に資する知財戦略事例集」はこちら
この事例集は、読者が企業内で「悩み」や「課題」を共有し、「共創」に求められる知財戦略の方向性をオープンに議論するための一助となることを願って作成されました。
さて、この事例集ですが、次のような目次となっています。
- 経営と知財に係る課題認識
- 新事業創造における課題
- 本書掲載事例(新事業創造と知財連携)の全体像
- 新事業創造における知財戦略の実践への「アプローチ」および「環境整備」の事例
- 新事業部門内での知財戦略の実行
- 新事業部門に知財部門の人材が参画し実行
- 知財部門がインテリジェンスとして支援
- 知財部門自らが新事業創造活動を実践
- 新事業創造に資する知財戦略の実践の事例
- 「構想」段階における課題・事例
- 「設計」段階における課題・事例
- 「具体化」段階における課題・事例
- 終わりに
- 参考資料1:よくある悩み別 事例インデックス
- 参考資料2:本事例集に関連する特許庁事例集の紹介
この目次から分かるように、この事例集では、知的財産を軸にして、新事業創造に関する事例がまとめられています。
この事例集の特徴としては、次のように、(1)主に組織・人材等のマネジメントを担う者(管理職等)の悩み・課題と、(2)主に実務(戦略の策定・実行)を担う者(現場担当者等)の悩み・課題とに分けて、参考となる事例が記載されているところだと思います。
例えば、新事業部門内での知財戦略の実行のページには、次のような表が掲載されており、どのようにすればよいかの指針が得られるようになっています。
このように、実際の企業によって取られている対策の概略が分かるようになっています。
(詳細な部分は、企業風土によって異なると思います。)
医療機器等のように、知的財産を活用することが重要な分野に進出する場合には、この事例集は役立つと思います。
是非読んでみてください。
弊所では、知的財産戦略の構築・実行のサポートも行っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。