こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
2020年3月30日に、特許庁から「地域団体商標ガイドブック 地域ブランド10の成功物語」が公表されましたので、今回はこれについて書きます。
「地域団体商標ガイドブック 地域ブランド10の成功物語」はこちら
このガイドブックは、「地域団体商標の取得を検討している団体の方や、既に地域団体商標を取得している方、地域行政を担っている方を含め、地元経済の発展のために地域ブランドの活性化に尽力されている全ての方に、本制度に対する理解をより深めていただき、今後、さらなる魅力あるブランド作りの参考資料としてもらうこと」を目的として作成されたものです。
さて、このガイドブックですが、次のような目次となっています。
- 「地域ブランド化」とは何か?
- 地域ブランドの作り方
- 地域ブランドの権利化を図ろう
- 地域団体商標制度とは
- 地域団体商標を登録するには
東京りんご物語~地域団体商標の取得に向けて~ - 地域ブランド 10の成功物語
地域団体商標活用の事例- 活用事例01 本場大島紬
- 活用事例02 九谷焼
- 活用事例03 五泉ニット
- 活用事例04 井原デニム
- 活用事例05 今金男しゃく
- 活用事例06 越前・若狭の地酒
- 活用事例07 首里織
- 活用事例08 桐生織
- 活用事例09 淡路島3年とらふぐ
- 活用事例10 横手やきそば東北地域ブランド総選挙
- 地域団体商標マークについて
- 支援施策の紹介
ちなみに、このガイドブックは電子ブックとして読むことができるようになっています。
詳細は、このガイドブックをご覧になっていただければと思いますが、今回のガイドブックでは「ブランドとは何か?」という部分から説明されており、基本から地域ブランドについて理解できるようになっています。
また、「地域ブランド」というと、「地域団体商標を登録すること」と同じと考える人がいるかもしれませんが、このガイドブックでは、「地域ブランドの権利化は目的ではなく手段」と明確に記載しています。
(地域団体商標の登録を行っている特許庁がこのようなことをいうとは驚きですね!)
地域団体商標を登録することは有効な手段だと思いますが、「地域ブランド化」をするためには、その他にも様々な取り組みを行わなくてはいけないことが分かると思います。
そして、地域団体商標を取得し、次のようなことを行うことで地域ブランド化に成功した事例を紹介しています。
- 模倣品対策
- ブランド力向上
- 信用力増加
- 組織強化
- 海外展開
- 地域活性化
是非、このガイドブックを活用して、「地域ブランド化」を進めてください!
弊所では、地域団体商標の権利化だけでなく、地域ブランド化に関するご相談も承っております。
地域ブランド化について何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。