J-PlatPatが使い易くなります!(2019)
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
以前のブログ(ブログ1、ブログ2、ブログ3)で、J-PlatPatの改善について書いてきましたが、2019年4月26日に開催された「J-PlatPat機能改善説明会」に参加してきたので、今回はこの説明会で解説されたことについて書きます。
J-PlatPat機能改善説明会は、石垣記念ホールで10:30~12:00の時間で開催されました。
募集人数は150人でしたが、ほぼ満席だったので、150人くらい参加していたようです。
さて、今回の機能改善ですが、次のような部分が改善されるようです。
- タイムラグの改善
・原則、特許庁で書類が発出された翌日に審査・審判経過情報が反映 - 提供される書類の範囲拡充
・意匠・商標における審査段階の書類の内容を確認することが可能
・審判段階の書類についても確認できる書類が増加 - 検索対象の拡充
・中国公報や韓国公報が検索可能
・権利が消滅した商標も検索対象 - 機械翻訳の改善
・機械翻訳エンジンを刷新し、ニューラル機械翻訳等による訳質が向上した英語翻訳を提供 - 使いやすさの改善
・検索結果に付随する情報の内容照会がしやすくなるとともに、その情報を次の検索に利用しやすくなる
・キーワード、文献番号による、四法(特許・実用新案・意匠・商標)での横断的な検索が可能
・検索結果が上限を超えた場合は自動絞込を実行
・検索結果のリスト表示で検索項目毎のソートが可能
・検索式の再利用が可能
J-PlatPat機能改善説明会テキストのテキストはこちら
言葉ではなかなか分かりづらいかもしれませんが、J-PlatPatの使い勝手が相当向上します。
例えば、特許実用新案の調査結果をCSVデータとしてダウンロードすることができるようになるのです!
今までは、商用のデータベースでしかこのような機能はなかったのですが、これで商用データベースを利用する回数が減りそうです。
(ただ、100件までしかダウンロードできないようですので、何回かに分けてダウンロードしなければならないかもしれませんが。。)
この他に、意匠検索が簡単になりました。
今までは、Dタームを見つけて、それを入力する必要があったのですが、調査結果からそのDタームを抽出して、検索式を作成し、それを保存することができるのです!
(特許・実用新案でも検索式を作成し、保存することができます)
さらに、商標検索では、特許庁が採用できない商品・役務表示の検索も可能になります。
この他にも、ユーザーインターフェースについて様々な改善がなされています。
なかなか気づかないところもありますので、是非「J-PlatPat機能改善説明会テキスト」を読んでみてください。
思わぬ発見があるかもしれませんよ!
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J-PlatPatを活用したセミナーを企画する際には、是非弊所にご相談ください。
今日は以上です。