不正競争防止法を知りたい方は、まず「不正競争防止法の概要」を!
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
商標権侵害訴訟や意匠権侵害訴訟では、商標権や意匠権に基づく差止・損害賠償だけでなく、不正競争防止法に基づく差止・損害賠償も併せて主張されることが多いです。
不正競争防止法とは、権利を付与する商標法や意匠法と異なり、競争秩序を乱す不正行為や不公正行為(不正競争)を規制することで、公正な競争による国民経済の健全な発展を目的とする法律です。
したがって、どのような行為が不正競争行為に当たるのか理解しておく必要があり、不正競争防止法は比較的分かり難い法律となっています。
そこで、今回は、不正競争防止法の全体像が分かり易く記載された資料「不正競争防止法の概要」をご紹介します。
ちなみに、経済産業省が作成した資料なので、信頼性は高いものとなっています。
「不正競争防止法の概要」はこちら
さて、この資料ですが、次のような目次となっています。
- 不正競争防止法の概要
- 不正競争防止法の目的
- 不正競争防止法の沿革
- 我が国法体系上の位置づけ
- 不正競争防止法の体系(法律の全体構成)
- 不正競争行為類型の概要
- 周知表示混同惹起行為
- 著名表示冒用行為
- 形態模倣商品の提供行為
- 営業秘密の侵害
- 技術的制限手段 無効化装置等提供行為
- ドメイン名の不正取得等の行為
- 誤認惹起行為
- 信用棄損行為
- 代理人等の商標冒用行為
- 適用除外
- 国際約束に基づく禁止行為の概要
- 民事上の措置の概要
- 刑事上の措置の概要
- 関税法に基づく水際措置の概要
- 参考資料
- 秘密情報の保護ハンドブック~企業価値向上に向けて~
- 不正競争防止法に関する参考資料一覧
- 不正競争防止法条文<右開き>
この資料では、イラストや表をふんだんに使って、分かり易く不正競争防止法を説明しています。
特に、不正競争行為が細かく規定されている営業秘密の侵害については、次のイラストのように民事と刑事に分けて、各類型についてイラストを交えて分かり易く説明されています。
この資料をご覧になれば、タイトルの通り、不正競争防止法の概要を理解することができるようになると思います。
経済産業省は時間を手間をかけて作成した資料ですので、不正競争防止法に興味のある方は是非ダウンロードしてください。
弊所では、商標・意匠だけでなく、不正競争防止法に関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。