新たなデータ流通取引に関する検討事例集ver2.0をご存知ですか?
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
以前のブログで「新たなデータ流通取引に関する検討事例集ver1.0」をご紹介しましたが、今回はその改訂版である「新たなデータ流通取引に関する検討事例集ver2.0」をご紹介します。
この事例集も、総務省、経済産業省及びIoT推進コンソーシアムが、BtoBでのデータ流通取引を検討している事業者を後押しすることを目的として作成されました。
新たなデータ流通取引に関する検討事例集ver2.0はこちら
さて、この事例集の内容ですが、Ver1.0に記載されている20の事例に加え、次の5つの事例が新たに追加されています。
ユースケース | 扱うデータ | 相談内容 |
---|---|---|
オフィス環境、従業員データ等の活用 | オフィス環境データ、従業員行動データなど | 従業員からの同意取得に関する留意点 |
MACアドレスを利用した来店客の行動分析 | スマートフォンのMACアドレスなど | 来訪者に対して配慮すべき留意点 |
投稿写真データの流通 | 写真データ、寄附履歴など | データの取り扱いにおける配慮事項について |
電子サインデータの共用 | 電子サインデータなど | 電子サインデータをクラウドで一括管理する場合の留意点 |
自治体におけるICT活用の取組み | 人流データ、サービス利用履歴など | 事前告知、通知時に関する留意点 |
新たに追加された事例についても、非常に興味深いものとなっています。
例えば、検討事例1-09「投稿写真データの流通」では、「ビジネスモデルについて」という項目が設けられ、「肖像権及び著作権について」という観点から問題点や検討すべき事項についてアドバイスが記載されています。
新たに追加された事例も含めて、ビックデータを活用したビジネスを検討している企業等は、そのビジネスに最も近いと思われる事例を読んでみては如何でしょうか?
今まで気づいていなかった留意点に気づいたり、アドバイスを得ることができるかもしれません。
このような情報はなかなか集まらないと思いますので、ver1.0と同様に、この事例集は貴重な資料だと思います。
是非、この事例集を活用して、新しいビジネスを進めてください!
弊所では、データ流通取引に関するご相談も承っております。
データ流通取引について何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。