徳島大学での講義報告
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
2018年8月31日に、徳島大学で講義を行ってきましたので、今回はその報告をいたします。
当日は、35度位まで気温が上がり残暑の厳しい日となりました。
講義は、「技術開発の現場における知的財産1」および「技術開発の現場における知的財産2」というタイトルで、午前から午後にわたって2コマ行いました。
夏休み中の講義にもかかわらず、学部3回生、4回生および大学院生あわせて約50名が講義に参加してくれました。
さて、講義の内容としては次の4つことについて、どのような場合に必要になり、どのような点に注意が必要か等について実務面に注力した講義を行いました。
- 秘密保持契約
- 共同研究契約
- 特許の活用
- ライセンス契約
他の講義とは異なり、実務的な内容だったので、実務に携わったことがない多くの学部生や大学院生にとっては、ピンと来ない講義内容になってしまっていたかもしれません。
ただ、講義の途中で質問を受け付けたところ、『「取扱注意」という注意書きが書かれた書類も秘密保持義務の対象になるのか?』等の質問がいくつかあり、知的財産に興味を持っている学生も結構いることを実感できました。
知的財産については、抽象的なことが多く、この講義で理解することは難しいかもしれませんが、「こんな講義もあったな~」と社会人になった時に思い出してもらえれば嬉しいと思います。
ところで、講義の際に空いている椅子が結構あるなと思っていたので、午後の講義が終了した後で、そのことについてプロジェクター等の調整を行ってくれた方に尋ねました。
すると、『秋に実施される「知的財産管理技能検定3級」に合格すれば、講義に参加しなくても単位をもらえるので、講義に参加していない学生もいます』と教えてくれました。
(ちなみに、私は知的財産管理技能検定の試験委員でもあるので、この資格は大学の単位と同じ価値があると分かって少し嬉しかったです。)
資格を取得すれば大学の単位がもらえるなんて、時代は変わったと思いました。
弊所では、知的財産に関連するセミナーの講師も承っております。
セミナーに関して何かありましたらご連絡ください。
今日は以上です。