オープンイノベーション白書(第2版)が公表されました
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
2018年7月に、オープンイノベーション・ベンチャー創造協議会から「オープンイノベーション白書(第2版)」が公表されましたので、今回はそれについて書きます。
オープンイノベーション白書(第2版)はこちら
この白書は、現場の担当者がオープンイノベーションに取り組む際の指針となることを目指して作成されました。
さて、この白書の内容ですが、次のような目次となっています。
- オープンイノベーションの重要性と変遷
- クローズドイノベーションの限界
- オープンイノベーションの重要性
- オープンイノベーションの変遷
- 日本におけるオープンイノベーション
- データに見る国内のオープンイノベーションの現状
- オープンイノベーションに関連する主なデータとその位置づけ
- 我が国全体の研究費と研究人材の状況
- 大学・公的機関に関するデータ
- 大企業に関するデータ
- 中小・ベンチャー企業に関するデータ
- 研究開発支援機関に関するデータ
- オープンイノベーションを創出するエコシステムの国際比較
- 世界のエコシステムの特徴
- アジアで先行するシンガポール
- 世界有数の学術・研究機関が集積するボストン
- 新たなイノベーション地区を形成したロンドン
- クリエイティブで国際色豊かなベルリン
- エコシステムの発展が見込まれるパリ
- 我が国のオープンイノベーション推進事例
- 企業による推進事例
- 公的機関や地域における推進事例
- 我が国のオープンイノベーションの課題・阻害要因・成功要因
- 企業におけるオープンイノベーション
- オープンイノベーションを創出するエコシステム
- オープンイノベーション創出に向けたJOICの活動
- オープンイノベーション・ベンチャー創造協議会(JOIC)
- JOICセミナー
- JOICワークショップ
- NEDOピッチ
- JOIC異業種交流会
- オープンイノベーション関連経済産業省施策
- 特別試験研究費税額控除制度(オープンイノベーション型)
- 中堅・中小企業への橋渡し研究開発促進事業
- 企業間連携スタートアップ(SCA)に対する事業化支援
- 技術研究組合
この目次を見れば分かると思いますが、マクロ環境から個別の事例まで幅広い内容が記載されています。
オープンイノベーション推進事例としては、次のような企業の取り組みが紹介されています。
- コニカミノルタ
- 積水化学
- 高砂熱工業
- 中部電力
- デンソー
- 東京ガス
- 日本ユニシス
- 三井不動産
- 三菱UFJフィナンシャルグループ
- 森永製菓
これらの企業の取り組みが詳しく書かれています(時には個人名も出てきますよ)ので、これからオープンイノベーションに取り組もうと考えている企業は参考にしてみては如何でしょうか?
5章には、これらの企業がオープンイノベーションに成功した要因も分析されています。
この他に、公的機関や地域における推進事例の一つとして、慶應義塾大学先端生命科学研究所がある鶴岡市が取り上げられています。
今年の初めに、NEDOのSSA研修で慶應義塾大学先端生命科学研究所を訪問しましたが、確かに研究しやすそうな環境でした(ジャグジー付きの大浴場もありました)。
慶應義塾大学先端生命科学研究所の訪問に関するブログはこちら
あと、JOICが行っている次のようなイベントの説明もあります。
(私はいくつか参加したことがあります。)
- JOICセミナー
- JOICワークショップ
- NEDOピッチ
- JOIC異業種交流会
オープンイノベーションに関する情報はこれらのイベントで入手することも可能です。
機会があったら参加してみることをお勧めいたします。
これらの情報が記載されているオープンイノベーション白書(第2版)をダウンロードして、読んでみては如何でしょうか?
なお、このオープンイノベーション白書(第2版)は書籍化もされています。
紙の媒体が必要な方は、是非購入してください。
弊所では、ベンチャー企業への知的財産戦略構築等の支援も行っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。