ブロックチェーン技術に関する台湾セミナー報告2
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
2018年7月31日~8月3日にかけ、台湾智慧財產局(台湾知的財産局)に招聘されて、鈴木徳子弁理士と共に台湾に行ってきました。
台湾では、「ブロックチェーン技術を活用した著作権管理」に関する講演や、ブロックチェーン技術について、政府関係者および台湾企業等と意見交換会を行いました。
今回は、台湾到着から一夜明けた8月1日の午前中の台湾経済部の方との意見交換会について書きます。
さて、夜が明けて、8時40分(現地時間)になると、昨日翻訳をしてくれた女性がホテルのロビーに待っていてくれました。
そして、タクシーに乗って台湾智慧財產局へ。
この日の午前中は、台湾智慧財產局の方を含めた台湾経済部の方との意見交換を行うことになっていました。
当初9時30分から始まる聞いており、その前に意見交換会が行われる大会議室に入りました。
この大会議室の中央部分には、大きくて立派な壺が3つ置いてあります。骨董品に関する知見がないのでよく分かりませんが、相当価値のある壺だと思われます。
そして、この会議室からは、日本統治下時代に台北帝国大学であった、台湾大学の校舎を見下ろすことができまました。
台湾大学は、日本統治時代に台北帝国大学として設立されており、当時立てられた校舎もいくつか残っているそうです。
その後、今回の意見交換会に参加する人達が続々と大会議室に集まりだし、最終的には50人ほどが参加したのではないでしょうか。
我々は、専門の翻訳者と共に、上記大会議室の写真の手前側の席に着席して、意見交換会が始まるのを待っていました。
そして、10時になり、意見交換会が始まるかと思ったところ、台湾智慧財產局局長(洪淑敏局長)から我々に対して、なんと記念品の贈呈がありました!(下記写真参照)
頂いた記念品は、台湾の茶器でした(下記写真参照)。
記念品の贈呈式が終わった後、今日ホテルに迎えに来てくれた女性が、日本の経済産業省が株式会社野村総合研究所に委託して作成した「ブロックチェーン技術を活用した新たなコンテンツビジネスの可能性調査) 成果報告書」の概要について、30分程度プレゼンテーションを行いました。
その後、我々も交えて、この報告書の内容を軸に意見交換が始まりました。
この意見交換会では、我々に対して、ブロックチェーン技術に関する技術的な質問から、著作権管理に関する法律上の質問や、ブロックチェーン技術を普及するためには政府は何をすべきか等の我々では答えにくい質問も含めて回答していきました。このような質問がひっきりなしに続き、会場は大いに盛り上がりました。
ブロックチェーン技術の産業活用への並々ならぬ台湾政府の意欲を強く感じることができる意見交換会となりました。
この意見交換会が無事に終わった後、洪局長らとの昼食に向かいました。
そして、今回の台湾訪問のメイン行事であるセミナーへと進んでいきます。
弊所では、ブロックチェーン技術を活用した著作権管理だけでなく、ブロックチェーン技術に関する特許出願等のご相談も承っております。
ブロックチェーン技術に関して何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。