中小企業の知的財産戦略を考える際に役立つ資料23
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
以前のブログで、経済産業省九州経済産業局が作成した次のマンガシリーズをご紹介しましたが、先日このシリーズのデザイン版(マンガで分かる!『転ばぬ先の知財』のススメ デザイナー必見)が公表されましたので、今回はこれをご紹介します。
今回の資料は、デザイン分野における知財を中心に、知財の重要性、知財管理を怠った際のリスクについて、マンガで分かり易く説明してくれています。
さて、内容ですが、以前のシリーズと同様に、登場人物の説明および知的財産の一般的な説明の後に、1ページ1話完結の次のようなタイトルのマンガが掲載されています。
- 第1話 web上の画像使用、大丈夫?
- 第2話 デザインといえばやっぱり意匠!
- 第3話 デザイン保護も事前の調査から!
- 第4話 デザイン契約の際は最新の注意を!
- 第5話 国内・海外での戦略的な知財活用!
- 第6話 ビジネス機会の拡大
- 第7話 デザインで地域に貢献
これらの話は、知財に詳しい人だと知っていると思いますが、マンガを使って分かりやすく説明してあります。
例えば、第1話の事例として挙げてあるWeb上の画像データの使用については、本当に気を付けてください。
(このブログで使っている画像データは、引用しているか、またはライセンスを受けたものを使っています。)
この話に似ている話で、実際に裁判になった例まであります。
また、第3話では、デザイナーとの契約についても、分かりやすく説明してあります。
実際に、デザイナーに何かをデザインしてもらう際に役立つと思います。
最後に、第5話の海外展示会の話もよくある話ですが、とても重要です。
実務的には、デザインの盗用と共に、海外展示会での名刺交換を機にその名刺に記載されていた商標がその国で先に取得されていたということが多いです。
海外展示会に出展または参加する場合には、このような事態が起こる可能性があることを想定した方がよいと思います。
なお、各マンガの下側には、用語等の説明が記載されており、初めて知った言葉でも理解できるように工夫されています。
また、知財総合支援相談窓口等の問い合わせ窓口も記載されています。
無料ですので、デザイナーやデザインを委託する企業の方は是非この資料をダウンロードして読んでみてください。
分かりにくいことも、マンガなら抵抗なく読めるという方に、特にお勧めです。
弊所では、デザインに関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。