デザイン保護に役立つ資料1
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
以前のブログで、中部経済産業局が作成した地域ブランドに関する事例集をご紹介しましたが、今回も中部経済産業局が作成した意匠権を活用した事例集(工業デザインに関する意匠制度活用事例集)をご紹介します。
この資料は、中部地域の企業と工業デザインとにまつわる物語を通じて、意匠権活用のヒントを提供することを目的として作成されたものになります。
さて、この資料の内容ですが、次のような目次となっています。
- 目次
- 意匠権の基礎知識
- はじめに
- オリジナルへの挑戦とデザイン
- 愛知株式会社
- 株式会社石野製作所
- 長谷川刃物株式会社
- 八幡化成株式会社
- 株式会社ビートソニック
- 株式会社小泉製作所
- 株式会社山の加工場ネットワーク
- 模倣品対策、その最前線
- 株式会社MTGの取り組みと挑戦
- いいものはいいデザインを導く
- 株式会社酒井製作所
- 新東株式会社
- 株式会社オンダ製作所
- 株式会社橋本Baggage
- フェザー安全剃刃株式会社
- 岩崎工業株式会社
- 株式会社歯愛メディカル
- 意匠権を取得するには?
各企業の記事は、基本的には、製造している製品の説明(歴史的な説明を含む)と、何故意匠権を取得するのかという理由と、意匠権をどのように活用しているかについて記載されています。
(デザインはブランド化にも役立つので、意匠権と商標権とを組み合わせた事例もあります。)
たとえば、長谷川刃物株式会社の記事では、超小型はさみ「マイクロシザーズ」に関して意匠登録していたところ、100円均一ショップで同じ形のはさみが売られていることを発見。
それに対して、輸入販売元に対して意匠権に基づく警告書を送付し、販売を中止させた。
マイクロシザーズは600円で販売されているので、模倣品の値段100円を差し引いた500円分の付加価値を意匠権で守ったこと等が記載されています。
このように、この資料には、意匠権を活用した実例が簡潔に記載されています。
デザインが商品の競争力となっている企業の方は、是非この資料を読んでみてください。
デザインをどのように守ればよいか、ヒントを得られるかもしれませんよ!
弊所では、意匠登録出願の代理業務も承っております。
デザイン保護について何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。