「音楽権利情報検索ナビ」が期間限定で公開されています
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
現在、2018年2月1日~28日の期間限定で、音楽権利情報検索ナビが開設されているので、今回はそれについて書きます。
「音楽権利情報検索ナビ」とは、コンテンツの権利処理の円滑化を目的として、文化庁が実施している「コンテンツの権利情報集約化等に向けた実証事業」の一環として開設したサイトです。
国の実証事業として公開しているので、公開期間が2018年2月1日~28日となっているようです。
この実証事業を経て、いずれ正式公開されるのかもしれません。
さて、このサイトを使うには、ログインをしなければなりませんが、IDとパスワードを入力すれば、簡単にログインすることができます(既に登録されているIDと同じでなければ問題ないようです)。
そして、ログインすると、次のようなデータベース検索画面が表示されます。
ここに、アーティスト名や曲名を入力して検索ボタンを押すと、次のような検索結果画面が表示されます。
ちなみに、アーティスト名「GLAY」で検索してみました。
この画面を見れば分かるように、各作品名ごとに次のような情報が表示されます。
- 名前
- アーティストコード
- 異人区分
- 商品リスト
- 作品リスト
ここで、「作品リスト」をクリックすると、次のような画面が表示されました。
表示される情報は次の通り。
- 作品名/副題
- アーティスト
- 作詞/作曲
- JASRAC作品コード
- NexTone作品コード
- 著作権管理情報
さらに「管理情報」をクリックすると、次の画面が表示されました。
この画面を見ると、GLAYの「KISSIN’NOISE」という作品は、演奏権のみがJASRACに管理され、その他の権利についてはNexToneによって管理されていることが分かります。
今までは、楽曲の著作権がどこに管理されているか分からなかったのですが、音楽権利情報検索ナビを使えば、容易に探し出すことができます。
ただ、現段階では、音楽権利情報検索ナビに格納されている情報は、CDで発売されている音楽コンテンツだけのようです(メジャー系レーベルだけでなく、インディーズ系レーベルやボカロPなどのネット系クリエーターの作品も格納されているようです)。
このようなデータベースが無料で利用できるようになれば、音楽の利用促進につながるのではないかと思います。
気になる方は、是非音楽権利情報検索ナビを使ってみてください。
現在、アンケートを行っているので、意見を伝えることによって、さらに使いやすいものになるかもしれませんよ。
弊所では、音楽に関する著作権のご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。
追記:音楽権利情報検索ナビのサイトが閉鎖されたので、それに合わせてリンクを削除(2019/5/11)