業務用・加工用に向くお米の品種
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
私が独立行政法人産業技術総合研究所(AIST)に所属していた時にも、よく「国の研究機関は敷居が高い」と言われていたのですが、同様に、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(NARO)も敷居が高いと感じている人も多いと思いのではないでしょうか?
国の研究機関は、費用のほとんどが国からの運営費交付金により賄われていることから、その研究成果を国民に利用してもらいたいと考えています。
しかし、学会等で研究者などに対して研究成果を発表することはあっても、一般の人に対して研究成果を説明する機会があまりないありません。
そのために、余計に敷居が高いと感じられるのかもしれません。
そこで、NAROは、研究成果のうち、業務用・加工用に適した品種をまとめた「業務用・加工用に向くお米の品種」というパンフレットを作成しました。
このパンフレットには、次の品種が、その品種の特徴と共に紹介されています。
- 多収で良食味の業務用品種
- ゆきさやか
- 雪ごぜん
- ちほのみのり
- つきあかり
- えみのあき
- ほしじるし
- あきだわら
- たちはるか
- 多収で加工用品種:うるち
- やまだわら
- とよめき
- 多収で加工用品種:もち
- ときめきもち
- ゆきのみのり
- ふらりもち
- やたのもち
- 様々な料理に適する品種
- 華麗舞
- 和みリゾット(なごみリゾット)
- 笑みの絆(えみのきずな)
- 米粉用に適する品種(米粉パン用)
- ほしのこ
- ゆめふわり
- こなだもん
- 米粉用に適する品種(米粉めん用)
- 北瑞穂(きたみずほ)
- あみちゃんまい
- 越のかおり
- ふくのこ
- 地域に適する良食味品種
- 恋の予感
- きぬむすめ
- にこまる
例えば、「つきあかり」に関しては、次のように説明されています。
- 「つきあかり」は、「コシヒカリ」より2週間早く収穫できる早生品種です。
- 同じ早生品種の「あきたこまち」よりも10%程度多収です。
- ご飯はツヤがあり、うま味にも優れる極良食味です。4時間保温しても「コシヒカリ」より美味しさが持続します。
このように書かれると、一度食べてみたくなりませんか?(笑)
ちなみに、これらの品種の系譜もキチンと記載(公表)されているところが、研究機関で育成された品種であることを示す証拠なのかもしれません。
加えて、このパンフレットP31には、品種の種苗入手方法も解説されています。
(品種によっては、簡単に入手できるものあるようです。)
まずは、このパンフレットをダウンロードし、気になった品種がありましたら、是非入手してみてください!
なお、これらの品種を入手する際に、利用許諾契約や原種苗提供契約の締結を求められることもあります。
弊所では、これらの契約のサポートも行っております。
これらの契約に関して何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。