商品・サービスの宣伝広告を考えるときに役立つ資料7

商品・サービスの宣伝広告を考えるときに役立つ資料7

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

今回は、消費者庁が取りまとめた資料(よくわかる景品表示法と公正競争規約)をご紹介します。

よくわかる景品表示法と公正競争規約 表紙
引用:よくわかる景品表示法と公正競争規約

公正競争規約をご存知でしょうか?

公正競争規約とは、景品表示法第31条の規定により、公正取引委員会及び消費者庁長官の認定を受けて、事業者又は事業者団体が表示又は景品類に関する事項について自主的に設定する業界のルールです(消費者庁HP)。

不当な表示や過大な景品類の提供に関しては、景品表示法により規制されています。

しかし、景品表示法は、様々な商品・サービスに適用される法律であることから、その表現は、一般的で抽象的なものとならざるを得ません。

そこで、各業界団体は、商品特性や取引の実情に即して、景品表示法だけでなく、他の関係法令による事項も広く取り入れて、的確に、より具体的に、きめ細かい規定からなる公正競争規約を作成しています。

したがって、各業界に属する事業者は、その業界の公正競争規約に従っている限り、景品表示法等に抵触しないことになります。

この公正競争規約ですが、現時点(2017年12月)では、104件あります(消費者庁HP)。
内訳は、(表示規約:67件、景品規約:37件)となっています。

ちなみに、各公正競争規約については、一般社団法人全国公正取引協議会連合会HPから入手することができます。

さて、ここから話を元に戻しますが、よくわかる景品表示法と公正競争規約は、次のような内容で構成されています。

  • 景品表示法の概要
    • 景品表示法のしくみ
    • 過大な景品類の提供は禁止されています
    • 商品・サービスに関する不当な表示は禁止されています
    • 品質、規格等に関する不当表示を禁止しています
    • 価格や取引条件に関する不当表示を禁止しています
    • 違反行為に対しては、措置命令が出されます
  • 公正競争規約の概要
    • 私たちの暮らしと公正競争規約
    • 公正競争規約とは
    • 公正競争規約を設定できるのは誰か
    • 公正競争規約は牛乳から旅行業、不動産まで多種多様です
    • 公正競争規約の具体例
    • 公正競争規約設定までの流れ
    • 公正競争規約の効果
    • 公正競争規約の運用について
    • 公正マーク
  • 公正取引協議会一覧

この資料は、景品表示法の概要なども記載されていますが、やはり後半の公正競争規約の部分がポイントだと思います。

具体的には、公正競争規約がどのようなどのようなもので、どのように設定されるか等が簡潔に記載されています。

まずはこの資料を読んで、公正競争規約がどんなもので、どんな効果を有するのか理解してみては如何でしょうか?

そして、HP等で商品やサービスを広告宣伝する際には、関係する公正競争規約があるかどうかを調べ、公正競争規約があった場合にはそれを参考にして広告宣伝した方が良いと思います。

そのようにすれば、景品表示法に抵触するか否か等を考えなくて済むようになるかもしれません!

是非この資料を活用してみてください!

弊所は、景品表示法を含めて、宣伝広告に関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非お問い合わせください。

今日は以上です。

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