商品・サービスの宣伝広告を考えるときに役立つ資料5
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
今回は、景品表示法違反の事例をまとめた資料(景品表示法における違反事例集)をご紹介します。
この事例集は、平成22年4月から平成27年3月までの間に、消費者庁長官が措置命令を発し、取消しの訴えの出訴期間が経過した事例を、消費者庁がまとめたもので、信頼性のある資料となっています。
さて、この事例集の内容ですが、次のような目次となっています。
- はじめに
- 不当な表示の禁止に関する概要
- 不当な表示の禁止に関する基本的な考え方
- 対象となる者
- 対象となる表示
- 優良誤認表示
- 本法第5条(第4条第1項)第1号
- 本法第7条(第4条)第2項
- 有利誤認表示
- 本法第5条(第4条第1項)第2号
- 二重価格表示
- 誤認されるおそれのある表示
- 本法第5条(第4条第1項)第3号
- 現行の指定告示
- 違反行為に対する措置
- 違反事例
- 措置命令一覧表(平成22年度~平成26年度)
- 平成24年4月以降の主な事例
- 本法第5条(第4条第1項)第1号に対する違反事例
- 本法第7条(第4条)第2項に対する違反事例
- 本法第5条(第4条第1項)第2号に対する違反事例
- 本法第5条(第4条第1項)第3号に対する違反事例
- 主なガイドライン一覧
- 本法第5条(第4条第1項)第1号関係
- 本法第5条(第4条第1項)第2号関係
- 本法第5条(第4条第1項)第3号関係
- 無果汁の清涼飲料水等についての表示に関するもの
- 商品の原産国に関する不当な表示に関するもの
- 消費者信用の融資費用に関する不当な表示に関するもの
- 不動産のおとり広告に関する表示に関するもの
- おとり広告に関する表示に関するもの
- 有料老人ホームに関する不当な表示に関するもの
- 本法第7条(第4条)第2項関係
- 本法第8条関係
- 上記以外の主なガイドライン
この事例集の一番素晴らしいところは、措置命令一覧表です。
措置一覧表は、事例を【食品】【被服品】【住居品】【教養・娯楽サービス】【保健衛生品】【土地・建物・設備】【運輸・通信サービス】【教育サービス】【金融・保険サービス】【その他】の何れかに分類し、「問題となった表示」と「実際」とを違反条項と共に簡潔にまとめています。
しかも、対応する措置命令のURLも記載されており、それをクリックすることによって実際の措置命令(PDFデータ)を表示させることができるようになっています(ただし、古いものについては既にリンクが切れているものもあるようです)。
景品表示法違反の具体的な事例を調べる必要がある場合には、まずこの事例集を調べるということになるのではないでしょうか?
この他に、主なガイドラインの一覧もあり、措置命令と同様に、クリック1つで簡単に入手できるようになっています。
景品表示法対策を担当している方は是非この事例集をダウンロードしてください。
弊所は、景品表示法に関するご相談も承っております。
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今日は以上です。