トクホや機能性表示食品の認知度は?
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
平成29年(2019年)4月11日に、消費者庁から平成28年度食品表示に関する消費者意向調査報告書が公表されましたので、それについて書きます。
この報告書は、消費者の食品表示制度に対する理解度等を調査し、その結果を分析するこ
とで、食品表示法等の関係法令やガイドライン等の定着状況を把握すると共に、消費者の食品表示に対するニーズを把握し、食品表示制度の見直しに役立てることを目的として作成されたものです。
さて、この報告書によると、食品表示がどのようなものを指しているのか知っている者のうち、「特定保健用食品(トクホ)」がどのようなものか知っている者の割合は41.2%となっています。
一方、食品表示がどのようなものを指しているのか知っている者のうち、「機能性表示食品」がどのようなものか知っている者の割合は19.2%となっています。
現時点では、トクホの方が機能性表示食品よりも、2倍以上認知されているという結果となっています。
ただ、特定保健用食品(トクホ)は制度が始まってから24年が経過していますが(特定保健用食品の第1号が販売されたのは1993年です)、機能性表示食品は2年弱しか経過していません(機能性表示食品の第1号が販売されたのは2015年です)。
このことを考慮すると、機能性表示食品は、トクホと比較して、驚くべき速さで消費者に認知されはじめているのではないでしょうか?
ほとんどの食品が、いずれ機能性表示食品になっていくのかもしれません。
食品業界の方にとって、機能性表示食品の知識は、今後必須のものになるのではないかと思います。
ところで、以前のブログにも書いたように”機能性食品+特許(特定保健用食品+特許)”は最高の組み合わせになると思います。
弊所でも、積極的に機能性食品の開発に関与して行こうと考えていますので、気になる方は遠慮なくお問い合わせください。
今日は以上です。