中小企業の知的財産戦略を考える際に役立つ資料14
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
今回は、国内・国外を問わず、展示会に参加する際に役立つ資料(展示会の落とし穴 知的財産の流出リスクとその対策)をご紹介します。
最近は、展示会に出展する際に出展料に対し、国や地方自治体等から補助があったりするので、積極的に展示会に参加している企業もたくさんあると思います。
展示会は、新たな販路開拓やパートナー探し等には非常に有効な手段ですが、一方では知的財産の流出や模倣の切っ掛けになっていることをご存知でしょうか?
実際の商品が展示される展示会では、商品名・ロゴマークや会社名が入ったパンフレットを入手できたり、製品(商品)の形状や内部構造を実際に見ることができ、さらにはそれらをスマートフォン等で撮影することができてしまいます。
その結果、商品名・ロゴマークや会社名が第三者に商標登録されてしまったり、商品販売を開始して早々に競業者からその製品の模倣品が出回ってしまうことがあります。
「展示会の落とし穴 知的財産の流出リスクとその対策」では、このような知的財産の流出や模倣被害につながるポイントが図示されると共に、必要な対策が解説されています。
この資料は、次のような目次となっています。
- 海外展開のフロー
- 出展”前”の海外知財チェックポイント -海外展開の準備不足は命取り!
- 進出前知財調査や国内出願の重要性
- 費用対効果を念頭に置いた海外での知財保護
- 将来市場を見据えた特許取得
- 海外展開前に目的の明確化・社内体制整備・知財研修を!
- 出展時の海外知財チェックポイント -ライバルはここを見ている?!
- 展示会出展 -チャンスとリスク
- 主なチェックポイント
- 社名・ロゴマークはここに注意!
- 製品・商品の現物展示のリスクとは?
- 会社パンフレットから何がわかるでしょうか?
- 製品カタログの詳細説明にはご用心!
- 映像丸ごと撮影されていませんか?
- サンプルから構造や材質まで判明するリスクあり?
- 名刺や営業トークにもご用心
- ノウハウ洩れていませんか?
- 図面を安易に渡さない!
- 立派な肩書や親切な人には気をつけて!
- 海外知財制度や対策例
- 主要国の制度外観
- 中国における知的財産制度の基礎知識
- 韓国における知的財産制度の基礎知識
- 台湾における知的財産制度の基礎知識
- アセアン諸国における知的財産制度の基礎知識
- 知財侵害被害と対策例
- 相談窓口等関係機関紹介
- 知財総合支援窓口
- (独)日本振興機構(ジェトロ)
- (独)中小企業基盤整備機構(中小機構)
- その他の主要機関
特に、第3章では、図解入りで検討すべき事項が分かりやすく解説されています。
たとえば、会社名・ロゴマークを記載した名刺やパンフレットを渡した後、その会社名・ロゴマークが第三者が勝手によって商標登録されていたなんて考えたことがありますか?
もし商標登録されてしまうと、その後「この商標権を買い取ってくれないか?」という要求が来る可能性があります。当然、その対価は高値です。
このような事例がたくさん解説されていますので、展示会に出展しようと考えている企業の方は是非この資料に目を通してみてください!
実務で役立つ情報が満載ですよ!
弊所でも、展示会の出展のサポートを行っています。何かありましたら、是非お問い合わせください。
今日は以上です。