地域経済分析システム(RESAS(リーサス))をご存知ですか?-6
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
このブログで何度か紹介しているリーサスがまたバージョンアップしたので、それについて書きます。
今回のバージョンアップは、平成28年度開発1次リリースということですので、今年度中にまたバージョンアップされそうですね!
さて、今回のバージョンアップですが、次のマップが追加されたようです。
1.産業マップへの追加
「製造業花火図」「製造業の地域間比較」
【経済産業省「工業統計調査」再編加工、総務省・経済産業省「経済センサス-活動調査」再編加工】
1986年から2013年までの製造業の事業所数、従業者数、製造品出荷額等、付加価値額、労働生産性などを表示し、地域の製造業の状況を把握することができます。
「研究開発費の地域間比較」
【経済産業省「企業活動基本調査」再編加工】
研究開発を行っている企業の数や研究開発費の状況を把握できます。
「企業の海外取引額分析」
【経済産業省「企業活動基本調査」再編加工】
企業の輸出入の取引額や取引地域の状況を把握できます。
2.地域経済循環マップへの追加
「労働生産性等の動向分析」
【内閣府「県民経済計算」再編加工、総務省「国勢調査」「人口推計」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)」】
人口減少が地域経済に与える影響を加味した労働生産性や労働参加率等の目標設定に役立つデータを表示します。
3.農林水産業マップへの追加
「山林分析」「林業者分析」
【農林水産省「農林業センサス」再編加工】
保有山林面積や素材生産量、林業経営体の法人化率など、地域の林業の現状把握に役立つデータをマップやグラフで表示します。
「(海面・内水面)漁船・養殖面積等分析」「(海面・内水面)漁業者分析」「内水面漁獲物等販売金額」
【農林水産省「漁業センサス」再編加工】
種類別漁船隻数や魚種別養殖面積等、就業者数や漁業関連事業への取組状況など、地域の漁業の現状把握に役立つデータを表示します。
4.消費マップへの追加
「商業花火図」「商業の地域間比較」
【経済産業省「商業統計調査」】
卸売業・小売業の事業所数、従業者数、年間商品販売額、売場面積などを表示し、地域の卸売業・小売業の状況を把握することができます。
5.自治体比較マップへの追加
「自治体財政状況の比較」
【総務省「地方財政状況調査関係資料(財政状況資料集)」「国勢調査」「住民基本台帳」】
自治体の主要な財政指標をレーダーチャートなどで表示して他地域との比較ができるほか、目的別の歳出決算額を表示して歳出状況の差異が分析できます。
追加されたマップを見ると、さらにいろいろな分析に使えそうですね!
これだけデータが揃ってくると、何か企画を立てるときは、「まずリーサスで分析しよう!」という状況になって来るかもしれません。
いずれコンサル会社必須のデータベースになるのでしょうか?
今日は以上です。