不正競争防止法の逐条解説(平成27年改正版)を無料で入手できます!
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
皆さん、不正競争防止法(Unfair Competition Prevention Act)という法律をご存知でしょうか?
以前のブログで、昨年(平成27年)の法改正で罰則が強化されたことを書きましたが、不正競争防止法とは、知的財産に関係する法律の1つで(知的財産基本法2条1項)、事業者間の公平な競争等を確保することにより、国民経済の健全な発展に寄与することを目的とするものです(不競法1条)。
この法律は、特許法や商標法のように、知的財産権(特許権、商標権等)を付与するという形式(権利付与法という形式)をとっておらず、不正競争を規定し、それを規制するという形式をとっています。
(この他にも、外国公務員等に対する不正の利益の供与等の禁止等、いろいろな行為が規定されています。)
たとえば、次のような行為を規制しています。
- 他人の有名な商品のパッケージと間違ってしまうくらい似ているパッケージで自己の商品を販売すること
- 他人の商品のデッドコピーを販売すること
- 他人のノウハウ(生産方法や顧客リスト)を不正の手段により取得すること
- 特許権を侵害していないのに、競合会社の製品が特許権を侵害しているとプレスリリースすること
そして、これらの不正競争を行うと、差止請求や損害賠償請求等を行うことができたることや、故意の場合には刑事罰が適用されることも規定されています。
(ちなみに、最大10年の懲役刑が規定されていますよ。これは重いですね。)
さて、この不正競争防止法なのですが、その平成27年度改正版の逐条解説を無料で入手することができます!
平成27年度改正版の逐条解説はこちら
(経済産業省 知的財産政策室が作成しています。)
以前は、逐条解説本が出版されていたのですが、今回の逐条解説も出版されるのでしょうか?
逐条解説ですので読み慣れていないと難しいと思いますが、法律を解釈する上で最も基本的なものの1つですので、是非ダウンロードしてご覧になってみてください。
(以前の改正本は4,000円位していたのですが、無料で入手できるようになるとは。出版業界は厳しくなって来てますね。)
特に、弁理士試験受験生にとっては必須の資料になります!
ちなみに、弊所には平成になってから以降の不正競争防止法の逐条解説を所有していますよ。
弊所では、不正競争防止法に関するご相談や不正競争防止法を考慮した契約書作成等のご相談も承っております。
これらについて何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。
追記:逐条解説本も販売されました。
弁理士試験受験生は購入した方がいいと思います。
追記2:逐条解説 不正競争防止法(平成27年度版)が、平成29年1月に改訂されたので、リンクを修正しました。